40代サラリーマンのBusiness Reminder

ビジネスマンの, ビジネスマンによる, ビジネスマンのための備忘ブックレビューが中心

カルロス・ゴーン経営を語る 感想

カルロス・ゴーン経営を語るを読んでみた

昨年末から表題作、カルロス・ゴーン経営を語るを読んでみた。

 

カルロス・ゴーンに対してフィリップ・リエスというAFP通信の東京支局長等も経験した記者がインタビューし、その内容をまとめた本。2003年に出された本ではあるが、興味深く読めた(かなりの分量で読むのに苦労したが・・・)。

 

簡単にまとめると、カルロス・ゴーンという人がどんな経緯で登場し、日産の再生にどのような手腕を振るったのか、それがよく分かる本だ。

ゴーンのブラジル・レバノンで育った幼少期から、フランスでの学生時代、ブラジル・北米でのミシュラン時代・フランスでのルノー時代・日本での日産時代が広くカバーされており、“経営“に留まらず育まれた環境や価値観、人生観や職業観まで深く書かれており、大変興味深かかった。

 

日産のリバイバルをどんな思いで進めていたか、日本人についてどう考えていたか、ルノー・日産のアライアンスとはどんな関係なのか?経営とはどう行うべきか、そんな部分もかなり念入りに描かれていた。

カルロスゴーンを生み出した(ゴーンという人間を特徴付けた)要素を私なりに抜き出してみると、こんなところかと思う。

・ブラジルの風土 ・レバノンの風土 ・イエズス会の教育 ・グランド・セゴールでの数学教育 ・言語への興味 ・コミュニケーションの大切さの理解 ・家族・親類との関わり合いを何よりも大切にする姿勢 ・ミシュランの企業文化 ・ミシュランでの工場長の経験 ・ルノーでの経験 ・日産での経験

単純には語れないが、多文化の中で多様な人々とコミュニケーションを取りながら、生きてきた経験が今のゴーンを形作ったのだろうなと思った。

 

その他、印象に残ったのは、以下のような点。

 

ルノーにとってのゴーン

ゴーンはルノーで経営幹部になった初めての「生粋のフランス人」ではない人であった、というのは改めてなるほど!だった。ゴーンは日産だけではなく、ルノーにとってもかなり異色の人材だったということが分かった。

 

ルノーと日産との関係

アライアンスの共通語は英語になったという部分、日本人だけではなく、フランス人も元々英語があまり得意ではなく英語を学ぶことが求められたという話は、面白かった。アライアンスというのはどんなものなのか、‘’対等‘とはどんなものなのか、それを示す一つの事例であるようだ。

 

・クロス・ファンクショナリティ(部門横断)の重視

ゴーンのお得意の手法だとのこと。”管理職たちが職務的にも地域的にも、自分の直接の範囲を超えて、会社全体のことを考えるようになる“(p230)とあった。”境界“を越えることを大切にするのはゴーンのこれまでの経験が大きく影響しているのは間違いないのだろう。

 

グローバル化アイデンティティの関係

グローバル化アイデンティティの尊重は、)両立することが可能。人間は自分のアイデンティティが侵されないとわかった時に初めて、”グローバル化“ーつまり”他者との関係強化“に踏み出せる。(p427)これも上同様か。

 

・現場重視の姿勢

自社の現場、サプライヤー等、「状況を把握し、その原因を分析すること」を非常に重視している現場主義の姿勢が多数記述されていた。

 

グローバル時代にふさわしい強いリーダー像とはということで、非常に学ぶことの多い一冊だった。今度は2003年から現在までのまとめを読んでみたくなった。

 

FacebookページとTwitterのフォローお願いします!】