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私の財産告白 本多静六 感想

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私の財産告白 本多静六 を読んでみた。

 

資産形成を考える際にぜひ読むべきとよく名著として取り上げられる本多静六さんの本、私の財産告白を読んでみた。

 

著者の本多静六さんは苦学して、東大の農学系の教授となり、林野系の公共政策でも力を尽くした人らしい。

 

本書は著者がほとんど蓄えのない状況から如何にして億万長者と言われるような状況まで財産を築き上げたのか、その経緯を中心にしつつ、それに加えて“体験社会学”ということで処世術についても語られている。

 

億万長者が、自分の資産の現状から、それをどうやって築いてきたかも含めて赤裸々に語っていて、やっかみとかが多くて、なかなか公にできない世の中では非常に貴重な内容だと思う。

 

 

著者の資産形成の初期段階で最も威力を持ったと思われるのは、本多式「四分の一」貯金というもので、簡単に言うと収入の四分の一を容赦なく貯金してしまい、残りの四分の三でなんとかやりくりをしてしまうという貯蓄法だ。

 

【本多式「四分の一」貯金の方程式】貯金=通常収入×1/4+臨時収入×10/10

 

この貯蓄法を取ったことで、一時は非常な耐久生活を余儀なくされたものの、数年経つとその金利で資金を蓄え、その他の投資の資金ができたのだそうだ。

 

(ちなみに本業の大学教授については”道楽”となるぐらいに取り組んだのだという。だがその一方で、本業にさしつかえない範囲で、文筆や講師のアルバイトもやっていて、これも貯蓄に大きな足しとなったのは確かな様子。)

 

著者はその資金を経て鉄道株や秩父の山林買収などへの投資で巨万の富を築いたのだという(最終的には子孫に美田を残さずで、ほとんど寄付をしてしまったとのことだが。)。

 

時代背景の違い(例えば昨今は昔のようには預金金利がつかない)などもあるが、どう資産を形成して行くかを考える上では、今でも参考になる要素が多いのだろう(だからこそ多くの人の評価を受けているのだろう。)。

 

参考になった文  P33

(大切な雪達磨の芯、という部分)

・・・ここまでくれば金が金を生み、金がある処にはまたいろいろいい智慧も出てきて、いよいよ面白い投資口も考えられてくる。こうなるともう、全ては独りでに動き出し、やたらに金が殖えてきて、殖えてきて、われながら驚くものである。



私の財産告白と一緒に収録されている私の体験社会学の部分も、例えば人をどう使うかだとか,会議などで自説をどう述べるか、といった話も、ちょうど私の仕事の状況と合致したためもあるのか、参考になった。



大学教授というと社会から少しずれたところで生きる人というような印象があるのだが、著者はあまりそのずれがない、という印象を受けた。ビジネス感覚が非常にあった人だったのだろう。

 

さすがに名著の誉れ高いだけあり、心に響く本だった。何度も読み返してみたいと思う。