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編集者という病い 見城 徹著を読んでみた

以前から気になっていた本、編集者という病い 見城 徹著を読んでみた。

幻冬舎というと、いきなりポッと出てきた、宣伝をバシバシやって、郷ひろみの『ダディ』とかで話題作りに余念のない、商業主義の出版社と思っていたのだが、社長の見城さん(情熱大陸とか)や取締役の石原さん(プロフェッショナル仕事の流儀)などの生きざまをテレビで拝見して、大分とらえ方が変わったという経験がある。

 

 

この本もそうなんだが、とにかく人間臭い、と思う。

 

 

コマーシャリズムから離れた部分、定義の外にある部分があると思う。

 

 

特にこの本の著者、社長の見城さんの人間臭さは半端じゃない。

 

 

それは、編集者として、出版者としての体験や思考を表したこの本にもからも出てくる。

 

 

タイトルの「編集者という病い」というのは、「この世界や社会に対して折り合いのつかない強烈な違和感を持ち、文字表現の世界を創ることによる自己救済への止み難い魂の衝動」を持った作家たちと「精神的な道行き」をしていく、その状況のことらしい。

 

すばらしい作品は、ある意味の狂気から生まれる場合が多く、そうしたものに向き合って仕事をする編集者が持つべきストレス状況を考えると”病い”という表現がしっくりと来るらしい。

 

最初の方に出てくる尾崎豊との関わり合いの部分の記述には、特にそのストレス状況のすさまじさを感じた。

 

 読了して、作家との人間的な深い付き合いのあり方や、学生運動等の経験もある筆者の繊細な世界観(人間見城徹)、出版会の現状へのアンチテーゼ

 

そんなものを読み取ることができ、やはり従来持っていた幻冬舎への思いが偏見に過ぎないことが分かった。

 

なかなか肉厚な読書体験となった。

 

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2008/2/8