営業本マニアックス

法人営業やテレアポなど、さまざまな営業のテーマに関する本を取り上げ、おすすめのタイトルをリストアップしてゆきます。

【レビュー】営業マンは断ることを覚えなさい 戦術・戦闘編 石原 明

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営業マンのあるべき姿について考察を深めさせてれる石原 明さんの本(実は先日石原明さんは惜しまれつつこの世を去られたとのこと。経緯は下のリンクに記載。)。名著営業マンは断ることを覚えなさいの続編的な位置づけの本。

 

副題は自分の営業スタイルを見直すための実践講座、とあり、その通り、「断る営業」のハウツーが詳しく書かれている。

 

断る」ことについては、例えば本文中(P132)にこのように書かれている。

 

・無理にお客様に合わせようとしないこと

・お客様の言いなりにならないこと

・無理に買ってもらわなくてもいい、という余裕を見せること

・営業マンとお客様の立場は対等である、という意識で接すること

 

取引先との関係で、主導権を取れているかどうか、勝っている人・負けている人・どちらとも言えない人、という区分で、○×△をつけて何勝何敗か確認してみろ!ということが書いてあったので、自分の営業状況を振り返ってみた。

 

私の場合、  

 

A社のSさん  ×(お客さんに主導権をとられている)

B社のYさん  △(互角で、主導権をとるまでは行っていない)

B社のKさん  △(互角で、主導権をとるまでは行っていない)

C社のNさん  ○(ある程度こちらで主導権が取れている。)  

 

ということで、1勝1敗2分け、といった感じである。筆者の区分によれば、 少々ペコペコ型の営業をしてしまっているきらいがあるようだ。 

 

 

著者によれば、できる営業マンほど常に主導権をとることを意識して動いているとのこと。

 

また、主導権を取れているとすれば、いつから取れるようになったのか、を考えることが大切である、とのこと。  

 

追加で全体を通じて1つだけ超重要なことがあるとすれば、営業の仕事は、マーケティング(売れる仕組みづくり)の①集客②見込み客フォロー③販売④顧客化の流れのうちの③以降であり、①〜④の流れでの仕組み化が主導権を持った営業には欠かせないことでであるということ。

 

仕組みを作った上で、断る営業を実践することが大切であると書かれている。

 

人間関係で主導権云々というと、少々野暮な気もするが、主導権をとれれば、しなくていい苦労をしなくても済む、ということはなんとなく理解できる。  

 

主導権を取る営業、意識をして取り入れる必要がありそうだ。

 

  (こんなことを考えなくても、常に主導権の取れている出る杭型の人間になれれば、それに越したことは無いと思うが、、、) 

 

 

営業マンは断ることを覚えなさい 戦術・戦闘編目次
第1章 営業に対する間違ったイメージを捨てよう
第2章 なぜ「断れば売れる」のかを正確に理解しよう
第3章 断る営業になるための準備をしよう
第4章 断る営業のテクニックをマスターしよう
第5章 断る営業ができる状況を作ろう
第6章 もう二度とペコペコ営業に戻らないために



【レビュー】営業はいらない 三戸政和

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サラリーマンは300万円で小さな会社を買いなさい」という書籍でも有名な日本創生投資という会社を経営しているベンチャーキャピタリスト三戸政和さんの手による本「営業はいらない」。



以前から過激なタイトルやホリエモンの顔の出た帯で、ちょっと興味を持っていたが、釣りだろうという予測はしつつも手に取ってみた。



全般的に付箋を貼りまくったが、以下のような記述が特に印象に残った。



・郵便局・野村證券・スルガ銀行に代表されるように、今までの大量製品販売のなごりの営業活動に大きなひずみが出てきている



・アメリカのテスラや日本のバルミューダのようにカスタマーエクスペリエンス優先型の戦略をとることで、今までのような営業活動が不要になっている事例が出ている



・日本でもセールステックを使っての『進化形インサイドセールス』の採用が進んできている



・テクノロジーが生身の人間を生身の営業マンを代替する事態が起こっている

 

例えば、

‐大手医療サイトエムスリーのあるサービスの充実がMRの数を減らすことにつながっている

‐間接材向けECサイトモノタロウが間接商材向けの営業を不要にしている

‐対面型の証券営業マンがインターネット証券の台頭によりその存在を脅かされている



アメリカの事例や日本の通販の事例など、様々な論考を通じて筆者は以下のメッセージを打ち出している。



営業マインドはビジネスで最も大切なものであり続けるが、営業マンはいらなくなってゆく。優秀な日本の営業マンは自ら解放し、次の道へ備えを進めるべき。その道とは、クリエイティブ資本家への道である。



読みすすめてゆくと分かるのだが、この本では、営業マンは無くなるということの裏に営業は経営者になり、小商いを始めるべき、というテーマが隠れている(あ、「サラリーマンは300万円で小さな会社を買いなさいに」つながるのか、、、というのが分かるのだが・・・)。



・セールステックは日本でどこまで浸透するのか

 

・浸透するとすると、どのようなタイムラインになるのか営業マンは減っていくのか

 

・営業マンの役割は変わっていくのか

 

・営業マンに限らないが、AIに代表される新技術によって自らの仕事がどう影響を受けるのか受けないのか

 

こうしたことを考えるのは今後の仕事人生を考える上でも意味のあることだと思っている。



評者は普段企画担当としてAIやビッグデータRPAなどについても比較的身近にあるという立場にあるが、セールススティックについても今まで以上に採用していくべきだというスタンス。



5年後、10年後、ビジネスマンとしてどう生き残っていくか自分の人生に選択肢を持つためにでも読んでおいて損はない1冊だと感じた。

 

 

営業はいらない (SB新書)

営業はいらない (SB新書)

Amazon

営業はいらない目次

第1章 サラリーマンの不幸の根底には「営業」がある
第2章 僕たちはいつまでこんな売り方を続けていくのか?
第3章 テクノロジーが営業を殺す
第4章 営業不要時代の「モノ」の売り方
第5章 営業マンは今後どこに向かうのか

 

*アマゾンの書評も興味深かったです(大量のコメントが入っています。)。ほとんどの書評が「煽りすぎ!営業は完全にはなくならない」とコメントしつつ、「セールステック採用の流れについては大枠では納得できる内容だった」と書いている印象でした。

 

 

  

 

 

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【レビュー】日常でも役に立つ一冊。『損する気づかい 得する気づかい』八嶋まなぶ

 

著者は、広告業界の第一線で営業職として勤務するサラリーマン作家。

 

医師や弁護士、政治家をはじめ、大企業のCEOや大物芸能人など、総勢3,500名以上のクライアントと関わった経験がある。

 

その過程で、気づかいには損する気づかいと得する気づかいがあることを見出し、20年以上の研究により導き出した“気づかいの集大成”が本書の内容である。

 

「気づかいに才能は必要ありません」

 

著者は冒頭でそう断言している。

 

本書を読むことで、気づかいは勉学と同じく学んで身につけられるものだと実感できるはずだ。

 

本書ではありがちなNG例とともに、正しい気づかいの手法が事細かに31種紹介されている。

 

営業職に従事している人は勿論、日常生活の人付き合いでも大いに役立つ内容ばかりである。

 

今回は31種のケースから3つの例を抜粋して紹介していきたいと思う。




【scene5  話題のつくり方】

 

損する気づかい・「自分が何を話すか」ばかり考えている

得する気づかい・「相手が話したいこと」を引き出す

 

 

初対面の人と話しをする中で、あれこれと話題を持ち出すも話しが盛り上がらず気まずい沈黙が訪れる。

 

このような経験をした人は多いのではないかと思う。

 

なぜこのような気まずい空気を作り出してしまうのか。

 

それは、「自分が何を話すか」ばかり考えているからである。

 

本来、コミュニケーションは話すことよりも聞くことに注意を向けなければならないのだ。

 

理想とする割合の目安は、自分が話す=2割、相手の話しを聞く=8割だという。

 

では、どうしたら相手が8割も話してくれるのか。

 

本書では「相手が話したいことを引き出す3つの鉄板質問」が述べられているので紹介する。

 

①わらしべ質問

わらしべ質問とは、おとぎ話の『わらしべ長者』になぞらえたもの。

 

『わらしべ長者』は、ある貧乏人がわらを物々交換していき、最後にはお金持ちになるというストーリーだ。

 

わらを言葉に置き換え、相手の発言から一部のワード(わら)を切り出して質問(物々交換)するのが具体的な手法である。

 

②やまびこ

わらしべ質問より格段に難易度の低い質問がやまびこだ。

 

やまびこは相手の話しを疑問形に置き換えて返すだけである。

 

話題提供に苦手意識がある場合には取り入れたい手法だ。

 

③「大変ですね」

相手がネガティブな話しをした時に使えるのが「大変ですね」というワード。

 

特に日本人は苦労話を美徳とする傾向にあるので、「大変でしたね」と労いの言葉を欲しがるもの。

 

ネガティブな話題を出してくる相手には、「大変ですね」と共感の意を示すだけで相手が勝手に話しを続けてくれるのだ。

 

自分は気づかいのつもりで話題を提供しても、それは本当の気づかいではないのかもしれない。

 

3つの鉄板法則をうまく使いこなすことで、気まずい空気を変える事ができる。

 

本書ではきっかけの質問と話しの広げ方について、具体例も記載されているので読んでみて欲しい。




【scene10 情報を教えてもらったとき】

 

損する気づかい・「教えてもらったお店に行ってきました」と事後報告

得する気づかい:「このお店、今度使っていいですか?」と事前に聞く

 

相手から良い店の情報を得たら、実際に足を運んでみたくなるものである。

 

その場合、重要なのは事前にお伺いを立てることだと著者はいう。

 

なぜなら、人には心象(メンツ)があり、顔を立てるために順番が重要になってくるのだ。

 

しかし、本や映画などをすすめてもらった場合は真逆の対応が求められる。

 

良い本や映画などを紹介されたら、「今度買ってみます」ではなく、その瞬間にすぐ購入するのが鉄則だ。

 

本書でもscene10で著者が述べているが、私自身もこの鉄則の有効性は実体験として感じた。

 

以前、会社の先輩におすすめされた小説をその場でネット購入した事がある。

 

私の即座な行動を見て、先輩は驚きと感動の言葉を口にしていた。

 

誰しも自分のおすすめをすぐに試してもらえたら嬉しいものだ。

 

本書ではその後の結果報告のコツまで詳しく述べられている。

 

是非参考にしてみて欲しい。

 

 

【scene17 お礼の連絡】

 

損する気づかい・誰に送っても通じる定型文

得する気づかい・相手の言葉から得た気づきを入れてメールする

 

Scene10に通じる部分もあるが、scene17ではお礼の連絡についてポイントがまとめられている。

 

ビジネスシーンで食事をご馳走になったりお中元やお歳暮をいただく機会は多い。

 

そんな時はできればその日のうち、遅くても翌日の朝にはお礼のメールを送るのが鉄則だ。

 

ここで注意すべきはメールの内容。

 

「昨日はありがとうございました」「今後もどうぞよろしくお願いします」

 

このように、誰にでも使える定型文のみを送ってはいないだろうか。

 

誰でも送れる定型文ほどなえるものはない、そう著者は述べている。

 

定型文はあくまで型として、ここにたった一言でもオリジナリティを加えることで相手の心に響く一文になるのだ。

 

オリジナリティを出すには、相手の話しから得た“気づき”を加えることを著者はおすすめしている。

 

一文を添えるコツも紹介されているので参考にしてみて欲しい。



この他にも、scene別で社内の立ち回り方法や飲み会の作法、手みやげの選び方まで多岐にわたる気づかいが具体的に紹介されている。

 

ビジネスシーンだけでなく日常でも使えるものばかりだ。

 

また、本書の“得する気づかいコラム”も大変興味深い内容となっている。

 

著者が実際に感銘を受けた気づかいエピソードが満載であり、誰もが知る大女優の例も必見である。

 

「自分は気づかいをしているつもりなのにうまくいかない」

 

そう感じているならば、もしかしたらそれは“損する気づかい”なのかもしれない。

 

是非一度本書を一読し、“得する気づかい”の達人になれることを願う。

 

 

 

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【レビュー】営業の科学 萩原 張広

 

同書 営業の科学 根性主義ではない、普通の人がやれる必勝の法則 萩原 張広著は顧客獲得をどう行うか、という部分で結構参考になりました。

 

というか、読んで少し気持ちが楽になりました。

 

筆者は英会話のカセットの営業からたたきあげ、途中リクルートの営業所長などのキャリアを積み重ね、現在はエムエム総研という営業コンサルティングや営業アウトソーシングなどを手掛ける会社の社長をされている方です。

 

同書は、経験を元に営業形態毎の活動のしかた、といったものが感情論・抽象論ではなく、分析的に書かれていて、営業マンとしても非常に参考になりました。

 

私の場合、法人向けソリューション営業が長かったのですが、法人向け新規営業について語った次の文章が特に参考になりました。

 

法人新規営業は、ただ飛び込めばいいのではない。仮説をたてて、相手の欲しい情報を初回訪問までに作り上げておくことが大切なのだ。この努力は必須だが、ただし、可能性ゼロのところに、これをしても徒労となる。可能性がゼロかどうかを見分けるには、会社の規模と成長性がメインだろう。現状のニーズ、予算があるのかどうか、今後それが増えるのか。今の仕事における大口顧客を分析して、それと近い会社を探すとか、新聞とかで伸びそうな業態をみつけるとか。

 

まあ、当たり前と言えば、当たり前なんですが、いい見込み客の見つけ方がしっかり書かれていると思いました。

 

また、著者が代表を務めるエムエム総研のテレマーケティングや営業アウトソーシングの実際の業務内容の紹介といったものが書かれておりますが、そのやり方がとても参考になりました。

 

確かに自社の営業をそのテレマーケティングや営業アウトソーシングで行って成功しているのですから、お客さんも納得するでしょうね。。さすがです。

 

営業マンとしても、どのように効率化していくか、営業方法を科学的に考えるきっかけとなりました。

 

逆に科学的に割り切って考えることで、テレアポとかも楽になりそうです。(要は気持ちの問題でもあるのですが。。)

 

一冊の本で、こんなにも気分が変わったりするんだ、ということを再認識しました。

 

繰り返し読んで、それを現在の営業業務に生かすことをしっかり考えたいと思います。 尻切れですが、このあたりで。。

 

 

営業の科学目次

 

第1章 営業ってひとつの種類しかないんだっけ?

―法人営業部新規開拓課?個人営業部サービス営業課?(あるベンチャー企業が、経験豊富な元大手商社の営業部長をスカウト。これで営業部門は安泰のはずが…営業って、全部同じじゃないんだ。そのままでは活かせない営業経験もある ほか)

 

第2章 営業を科学すること。それはもっと人を活かすこと

―営業を分業する(ニューヨークで見た営業の分業化法人開拓営業のプロセス ほか)

 

第3章 営業の分業化と標準化の実際(まずは会うところまで アポイント獲得初回訪問の

一時間をシナリオ化する ほか)

 

第4章 三年間で四〇〇社の新規獲得(エムエム総研における事例)(起死回生の新規事業 売値も商品内容も売りながら考える)

 

第5章 導入事例(アポイント獲得までをアウトソーシング化

―E社のケース 全国キャラバンで大成功を収めた―B社のケース ほか)

 

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【レビュー】お金でなく、人のご縁ででっかく生きろ! 中村文昭

ご縁

ご縁を大切に

営業マン、コンサルタントのはしくれの私ですが、正直まだまだ人見知りの癖は抜けません。 いやもちろん、いろんな人に聞いても同じようなことは言うんだと思います。

 

ただ、やはり慣れみたいなものもあるんでしょう。 後天的に獲得できる能力であるんだと思っております。 しかし、現状では人見知りの癖のために大きな損をしているのかもしれません。

 

この本「お金でなく、人のご縁ででっかく生きろ!中村文昭著(サンマーク出版)を読んで、 そんなことを強く感じました。

 

この本は実践的な人脈作りの本と言えると思います。

 

冒頭出てきた、新幹線で隣の席に座った人と懇意になるためにわざと隣の人の足を踏む、というエピソードから度肝を抜かれました。

 

本当にそんなことをやっているのかは分かりませんが、こういう考え方って、もちろん他人様に迷惑をかけてしまってはいけませんが、ありなんだろうなーと思いました。

 

上記のエピソードを含めて、この本は良く巷の人脈作り本にあるようないやらしさが薄いような気がしました。

 

おそらくこの本の著者に人のご縁を大切にするという哲学みたいなものがあり、それが いやらしさを若干消しているのではないか?と思いました。

 

私自身の状況を振り返って、一期一会の出会いを大切にできていないことのもったいなさを感じまして、今後はできることから少しづつよくしていきたいと思った次第です。

 

この本ですが、上記のような内容の他にも、たとえば相手と喧嘩するときに、自分が正しいと思っても相手に逃げ道を残しておく(p195あたり)、というような金言も多くあり、参考になりました。

 

月並みですが、題名のとおり人のご縁ででっかく生きる、そんな生き方ができるよう意識改革してゆきたいと思います。

 

 

お金でなく、人のご縁ででっかく生きろ!目次

*東京での友だち第一号は、職務質問したおまわりさんだった
*オリジナルの「とんでもない引き出し」がご縁をつくる
*取り柄がなければ裸で踊れ!
*若いときには「モノ」ではなく脳みそに投資しろ
*坂本竜馬の命日には、喪服を着て一人旅をする
*お歳暮はひと箱3万円のミカンを家族の人数分直接届ける
*港で漁師を待ち伏せて、直接魚を仕入れる
*切花を生けるのは「商売人」、事業家はでっかいお花畑をつくる
*ビラ配り、ティッシュ配りにも「ありがとう」
*人を元気づけるためなら、喜んで話をデカくする

 

210415追記

著者の公式YouTubeチャンネルがあるのですね。ちょくちょく見させてもらおうと思います。 ふみあ菌【中村文昭公式】

 

 

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営業の聞く技術向上のためのおすすめ本5冊紹介

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はじめに

前職でソリューション営業に従事している時に上司や先輩から厳しく指導されたのが、”いかにしゃるべるか”ではなくて、”いかに聞くか”、だった。



今になって考えてみれば、よっぽど定型化された商品を売る営業でなければ、お客さんにどう聞くか、で勝負が決まる、というのは紛れもない真実だろう(これは当たり前だが、営業職にとどまらず、コンサルタントなどでも同じだと思う。まあ、コンサルタントの場合は多少喋れる感はあったほうが良いと思うが。)。



しっかりと聞ければお客さんも営業に好意を持ってくれる可能性も高いし、お客さんの困りごとを把握し、それに対して何が提供できるのかを考えることができる。

 

(もちろん聞くことでお客様に教えていただくと同時にできればお客様に重要な情報を提供できるのが理想だろう。後者についてはある程度営業訪問を繰り返す中で身につけることができる部分も多いだろう)。



私も色々な営業さんとのやり取りがあるが、やはりその人の聞き方や発する質問のレベルみたいなものは仕事をしてゆく上で当たり前のように重視している。



今回、営業の聞く力を考える上で、おすすめできる本をピックアップしてみた。

なぜ人は話をちゃんと聞かないのか? 福田健

 

営業に限らないのだが、聞き方のコツについてまとめた本。

 

この本の面白いところは”話し方教室”の運営する会社(株式会社話し方研究所)の会長による書物だということ。



話し方教室の会長が聞き上手が主役になる時代の到来を予感しているのだという。



聞き上手であることのメリットや聞き上手になる方法、話を引き出す問いかけの技術、聞き上手の有名人の紹介、それぞれのコンテンツが参考になる(有名人としては、松井秀喜や黒柳徹子、竹村健一といった面白い人が取り上げられていた。)。

 

さらっと読めるが何度も読み返したい一冊。付章の上手な聞き方いろは歌留多も良かった。

 

 

 

 

「聞く営業」でナンバーワンになる技術 田中実

 

著者は営業マーケティングコンサル会社の経営者の方。

 

自らの営業やマネジメント経験も踏まえて、情報化時代に一方的な営業トークは顧客に通用せず、ますます聞く力が求められるようになってきている、と書かれている。

 

営業のコツ、電話営業のコツ、聞く営業の達人の話(元ビクターエンターテイメント社長の廣瀬さんや元エキサイト社長の山村さんなどの営業の有名人の話は特に印象的だった。)など、具体的に書かれており、マネージメントスキルとしても聞くことことの大切さが書かれている。

 

今回は

営業マンの「聞く態度」と質問がいい客を作る 

という文章が心に響いた。

 

聞く営業についての本質を考えるのに役立つ、テーマ必読の一冊とも言えそう。

 

 

「聞く営業」でNO.1になる技術

「聞く営業」でNO.1になる技術

  • 作者:田中 実
  • 発売日: 2007/07/27
  • メディア: 単行本
 

 

詳しくはこちら


 

大型商談を成功に導く「SPIN」営業術 ニール・ラッカム

「聞く営業」ということで第一に想起されるのが、この大型商談を成功に導く「SPIN」営業術

 

私も今までの営業経験の中で何度か会社や上司から勧められてきた。営業の古典的な書物だ。

 

大型商談を成功に導くための手法で状況質問(Situation Questions)→問題質問(Problem Questions)→示唆質問(Implication Questions)→解決質問(Need-payoff Questions)の頭文字を取って作られたものである。

 

顧客が自ら問題を解決するためのために営業はその手助けをするという考え方が参考になる。

 

タイトル通り大型商談向けで意識して訓練して身につけたい手法である。

 

本日心に残った一文がこちら。

質問のスキルを磨いてここで見込み客のニーズを育てればあとは大抵がうまくいく

  

大型商談を成約に導く「SPIN」営業術

大型商談を成約に導く「SPIN」営業術

 

 

詳しくはこちら

「売れる営業マンになりたかったら相手を知れ! 」といわれてもなかなかできない人のための営業質問術 松橋 良紀

質問のステップをきちんと踏み、それによって顧客のニーズを引き出し、最終的な契約にまでつなげる営業スタイルについて丁寧に書かれた本。

 

法人営業向けの聞く技術としては上記のSPINが有名だが、個人・法人を問わず使える質問術が書かれている。

 

今までの自分の商談のあり方をみんな見直すチェックするにはかなり使えるいい本であると思う。

 

 

詳しくはこちら

 

改めてこうした書物を読んでみて、普段のビジネスでも聞くことが大切であるということを意識させられ、自分の仕事の仕方を反省するいい機会となった。

 

もしかしたら、私の苦手な社内営業も同じような考え方が大切だったりするのかも、今更ながら。。。

 

聞く力は一足飛びに高める事ができるものではないと思うけど、若いうちから意識しておきたい、身につけておきたい重要なビジネススキルだと思う。

 

 

紹介した書物などを参考に、訓練を重ねて置きたいところ。

 


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新人営業におすすめの営業本10選

  

 

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【要約】改めて神田昌典さんの著書あなたの会社が90日で儲かるを読んでみた

 

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営業名著おすすめ12選でも取り上げている一冊。

昔(もう17〜18年前になるだろうか)ベンチャー新卒の時リクルート出身の元アメフト選手のマネージャーの人が朝会でお勧めの本として紹介していたのが本書、神田昌典さんのあなたの会社が90日で儲かる(副題は感情マーケティングでお客さんをつかむ

 

 

カバーがピンク色で非常に目立つこともあり、印象に残っていた。

 

当時読んだかどうかは定かではないのだが、いまだによくネット上で見かけるので、ちょっと気になり、改めてこのたび手に取ってみた。

 


感情マーケティングとある通り、顧客の感情を理解しその洞察に基づいてマーケティングや営業実施する、ということがわかりやすく書かれている。

 

今回読んでみて、マーキングした部分を引用してみる。

 

P 68
客の感情的な反応 (エモーショナル・レスポンス)を起こすことが営業活動にとって極めて重要なのである。

 

P 80付近
ビジネスの本質っていうのは次のプロセスを継続的に行うことである


1.見込み客を費用効果的に集める
2.その見込み客を契約して既存客にする
3.その既存客に繰り返し買ってもらい固定客にする

 

P107

お客がいれば、ビジネスは立ち上がる。金がなくても、人がいなくても、なんとかなる。ところが、この順番を逆にしてしまうと、全く立ち上がらない。多くの会社が失敗するのは、この順番が逆だからだ。 

 

P108

このダイレクトメールの成功は、私の世界観に、コペルニクス的転換をもたらした。今まで営業というのは、アポをとって、売り込みをしなければならないと思っていた。ところが、ダイレクトーメールを効果的に使えば、売り込みをしなくていいんだ、ということに気づいた。

 

P189付近
見込み客を集めるには(主に)広告宣伝。 そのキーワードとはエモーション。すなわち感情である。

 
この他、エモーショナルマーケティングの手順は以下の2点であるとのことで、それぞれについての具体例も参考になる。

 

①チラシや広告の反応を上げる

②お客さんの購買心理に沿った段階式の設計図を作る

 


外資系小規模メーカーの日本での立ち上げを成功された神田さんの事業立ち上げやマーケティング・営業ノウハウが学べる(本書にも書かれているが、単なるコンサルタントではなく、自らも事業立ち上げで成功体験を持ち、実践経験を豊富に持たれているのが、神田さんの主張を裏打ちするものとなっている。)。


特にお客の感情をいかに動かすかという感情マーケティングについての記述は20年ほど経った今でも参考になる部分が多くありそう。

 

中小企業や通販企業などがメインになっている様子だが、どんな企業や個人であれ、ユーザー感情についての洞察を深め(広告の反応等に応じて試行錯誤して)てゆかなければ、どんなにデータを集めても、どんなに良いシステムを入れても駄目なのだと思う。

 

私自身も営業としてもマーケティング担当としても働いてきて、現在も企画職としてどう売るかに多少なりとも従事しているが、集客の部分もその後の営業の部分もまだまだできることは多いと感じており、改めて本書から良い刺激をもらった。


神田さんの方法の学び20年経った今の時代に読み替えて感情マーケティングを実践していきたいと強く思った次第。

 

手元に置いて何度も読み返そうと思う。

 

 

あなたの会社が90日で儲かる! Forest2545新書

あなたの会社が90日で儲かる! Forest2545新書

  • 作者:神田昌典
  • 発売日: 2014/08/29
  • メディア: Kindle版
 

あなたの会社が90日で儲かる目次

なぜあなたはこの本を手に取りましたか―エモーショナル・マーケティングってなに?

第1章 なぜ悪徳業者が儲かり、正直者は失敗するのか?

第2章 元エリートの告白―エリートは、こうしてあなたを罠にかける

第3章 エモーショナル・マーケティングの魔法

第4章 お客が自動的に生み出されるシステム

第5章 あなたの会社を高収益企業に変える90日

 

もっとあなたの会社が90日で儲かる!

もっとあなたの会社が90日で儲かる!

  • 作者:神田 昌典
  • 発売日: 2000/06/01
  • メディア: 単行本(ソフトカバー)
 

 もっとあなたの会社が90日で儲かる

第1章 同業者には笑われた。でも私の本が売れ始めたとたん…

第2章 お客さんの感情を味方につける方法

第3章 正直者が陥るビジネス常識四つの罠

第4章 エモーショナル・マーケティング実践編

第5章 感情マーケティングで、お客をトリコにする

 

 

次はこちらもどうぞ


 

www.hon-mode.com

 

【レビュー】営業という生き方 中村信二

営業人生

 

先日当ブログで中村信二さんの「営業の魔法」を紹介したが、それがとっても良かったので、是非とも続けて他の著作もと思い、この「営業という生き方」を手にとってみた。

 

 

正直タイトル買いに近い感じ。

 

裏表紙にもあるが、「営業という職業を選んだのではない 営業という生き方を選んだのだ」という文言にはグッとくるものがあった。

 

巻末を読むと、この本は中村さんの自らの半生を振り返った自伝的な要素も含んだ著作となっている様子。

 

コラム形式でそれぞれの文書は短いけれど、”生き方”の示唆が詰まった本。

 

私も我が身を振り返って、できているか・できていないか、と非常に考えさせられた。

 

特に、得てして明日への不安に悩まされがちな営業マンは、その不安感をどすればいいのか、という問いに対する答えを与えてくれる。

 

営業を選んだ上には、どういう心持ちである必要があるか、そんなことを考える中で、自らの生き方も考えることができる。

 

営業の魔法」では営業の素晴らしさについて再度認識させられたが、今回の「営業という生き方」では自分のあるべき姿と照らし合わせられるような感じだった。

 

完全歩合制の本当に厳しい営業の中で、中村さんがどうやってこういう境地に辿り着いたのか、同じ営業マンとしてはそこも非常に興味深いところだったが、なるほど、、、だった。

 

私も「営業という生き方」を如何に歩んでいくか、この本をよく咀嚼して考えていこうと思った次第だ。

 

■20161223再読

改めて読んでみて、心に染みた。

タイトルがすべてだと思うけど、単なるビジネス書をこえて哲学書になっている。営業ってん何だろう、、、という疑問に対して、めちゃくちゃ大変だけど、見返りの多い素晴らしい生き方を可能にしてくれるものだというのが、筆者の言いたいことなのだろう。

明日に希望をもって、苦しい時にも胸を張って営業を頑張るための勇気を与えてくれる本だ。

 

今日の一文 P3

今、歩もうとしているすべての営業パーソンたち、最大の敵は迷いであり、不安であり、お金を失うことへの恐怖でしかない。漲る自信と、溢れる想いで、自分と周りの者を一気に包み込め。理屈じゃない。自信はパワーだ。

【関連記事】

 


新規開拓営業でおすすめの本8選

新規開拓営業マン

コロナ渦も一旦落ち着いてきた昨今だが、新規開拓営業の現場はどうなっているのだろうか。

 

Twitterを見ていると、やはりリアル対面のハードルが上がっていることもあり、、そもそも受ける側が在宅勤務になっているということもり、苦慮している様子も伝わってくる。

 

オンラインコンテンツオンラインセミナー(ウェビナー)テレアポ、などなど総動員してのリード獲得となっているのかもしれない。

 

そんな予測をしつつ、Googleトレンドを見たら、以下のような結果だった。

 

オンライン商談という用語が意外と一般化していないのは、少々意外だった(ちなみにオンライン商談で一気に知名度を挙げたベルフェイスの検索回数も4月頃を境に下降線をたどっていた。)。

 

あとはやはりリード獲得のためにオンラインセミナーがガンガン行われている様だ(今のところそれ以外にあんまり有効な手段が無いのだろうが・・・)。

 

ということで、こんな不透明な時代だからこそ、待ちの営業ではなく、攻めの営業でお客さんを獲得できるようになりたいもの。

 

そんな新規開拓営業を力強く行うために役立つであろう本を取り上げてみたい。

 

 

新規開拓営業の鉄則 浦上俊司

著者はリクルートブックの営業に携わった後、複数の企業で契約の営業プロフェッショナルとして活動し、現在は独立して企業向けセミナーの講師等をしている方。新規開拓営業とは?の理解から、どうやって成果を挙げるかまで、鉄則本ということで、バランス良く書かれていて参考になる。

 「自分でお客をつくれる人はどこにいっても生きていきます」という言葉が心に響く。今の時代だからこそ読んでおきたい本。大手ネット広告代理店のマネージャーの方などもよく推薦している本。 

 

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新規開拓の極意 栗本唯

マーケティングからセールスまで新規開拓の方法が丁寧に書かれていて参考になる。特に根性営業からの脱却で、無駄なストレスを軽減するには?を書いてくれている。新規開拓営業の鉄則とくらべると少し応用レベルの部分があるかな、という感じ。

    営業される側の心理についての考察、マーケティングとセールスを区別する、事前にターゲットを絞る、アプローチ方法に頭を使う、などなどいずれも新規営業の肝と言って良い内容。この他営業としての心構えの部分なども見逃せない。

 

「ストレスゼロ」で必ず売れる!飛び込み営業術 佐藤昌弘

凡人が最強営業マンに変わる魔法のセールストークという本でも有名なマーケティングコンサルタントの佐藤昌弘さんの本。

 とかく心理的な負担の大きい飛び込み営業のハードルをどう下げるか?「お客様に合わなくても売れる」、という訪問の仕組みを作ってハードルを下げてゆく方法は、飛び込み営業マンの強い味方に成り得る。

 飛び込み営業に苦手意識のある人ほど読む価値のある内容。上の新規開拓の極意でも同様なことが語られているのだが、飛び込み営業をどう設計するのか?というのがメインテーマとなっている。

「ストレスゼロ」で必ず売れる! 飛び込み営業術

「ストレスゼロ」で必ず売れる! 飛び込み営業術

  • 作者:佐藤 昌弘
  • 発売日: 2013/04/19
  • メディア: Kindle版
 

 

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世界最高位のトップセールスマンが教える営業でいちばん大切なこと 小林一光

世界最高位のトップセールスマンはどうやって新規のあたり先を生み出しているのか、何故ジムに行くのか?なぜ居酒屋はチェーン店に行ってはいけないのか、オフィスの中だけでなく、外の世界でも顧客づくりのために様々な努力をしていることが分かる。同じ事はできなくても考え方で学べるものは多い。 

 

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営業で1番になる人のたった1つの習慣 森功有

 富士ゼロックスの営業マンとして活躍した筆者による営業指南の書。営業成績を上昇させるために、意思決定者にアポを取るにはどうしたら良いのか、その仕組みづくりに学ぶところは多い。

 新規開拓のレベルアップのために、参考になる営業手法が紹介されている。本書を改めて手にとってみて、今の時代だからこそ逆に手紙やDMが効くなんてこともあり得るのかも?!などとも思った次第。

 

 

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「資料送っておいて」と言われたらチャンスと思え! 大塚寿

こちらも『リクルート流』や『法人営業バイブル』などの本でも有名な元リクルートのバリバリの営業マン大塚寿さんによる新規開拓指南本。

 タイトルからして面白い。「資料送っておいて」という断り文句とも捉えられかねない状況から、どうチャンスを広げてゆくのか、新規開拓ノウハウは非常に参考になる。 

 

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きっと「イエス」と言ってもらえる

障害をもろともせず、自分の営業に誇りを持ち、どんな断りにも負けず、顧客から「イエス」を勝ち取る姿には新規開拓営業として学べる事が多い。

 

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安藤忠雄 仕事をつくる 私の履歴書 

世界的な建築家は経験や実績も無いところから、如何にして仕事をもらえるような状態になれたのか?頼まれもしない段階から提案をしてしまう、など、営業マンもその心意気から学べることは多そう。

 半生記であり、営業ノウハウの本ではないが、写真も多く楽しみながら読むことができる。

安藤忠雄 仕事をつくる―私の履歴書

安藤忠雄 仕事をつくる―私の履歴書

  • 作者:安藤 忠雄
  • 発売日: 2012/03/10
  • メディア: 単行本
 

 

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新規開拓営業で求められる営業活動は、既存客への対応とは全く違う難しさがある。

 

会社がそうした難しさを軽減してくれる施策を用意して営業マンを支援するべきだと思うが、そうではない場合、営業マン個人でどんなことができるのか?そうした視点も持って上の本を手にとってもらえると良いかと思う。

 

次はこちらもどうぞ

www.hon-mode.com

 

営業で使えるテレアポ本ランキング ベスト16冊

飛び込み営業におすすめの本7冊紹介

新人営業におすすめの本10選

 

営業本をランキング形式で一挙公開 21〜28位

商談している営業マン

営業基礎力を学ぼう


 

営業本ランキング1位〜10位|営業本ランキング11〜20位に続いて21位〜28位を取り上げます。20番台とはいえ、まだまだ読んで営業活動の参考にして欲しい本ばかりです。

 

21.トヨタの社長にホンダを売る方法 牛澤毅一郎

外資系生保のエグゼクティブコンサルタントを務めた著者による営業指南。

 

タイトルは華々しいが、やるべきことを確実にやっているという印象。トップ営業マンならではの心構え等も参考になる。 

私の17年に及ぶ営業マン生活はまさに情報提供係に徹してきたものでした。お客の求めにタイムリーに応えられるように、情報の引き出しを増やす努力をしてきました。思い返すと、本業の保険はむしろおまけだったような気がします。p154

これはどの営業でも変わらない本質だろうな・・・

22.新規開拓営業の鉄則 浦上俊司

ネットの登場などもあり、顧客と営業マンの関係性が変化して(情報の主権がお客さんに移りつつある)、いろんな意味で難しい状況はあるが、いかに新規開拓営業を進めたらいいかという指針を示してくれる本。新規開拓営業ってそもそも何なんだ?から考えていくことが出来る本。

23.かばんはハンカチの上に置きなさい―トップ営業がやっている小さなルール 川田修

お客さんとの関係をいかに築いていくか、タイトルにも表れているが、あるべき心構え等非常に参考になる。 私が一番印象に残ったのは以下の一文。 

 

一番大切なことは、本の中ではなくお客様と皆さんの間にあるということを忘れないでください

 

 

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24.1億稼ぐ営業の強化書 市村 洋文

著者の市村さんは野村證券からインヴァスト証券にヘッドハンティングされ、しばらくして社長になり、その後経営者支援のファーストビレッジという会社を起業して現在社長の任にある方。

 

営業力で有名な野村證券のトップクラスの凄腕営業マンが、どのような手法を取っているのか、ということで興味深い本。

 

同じく著者による昼メシは座って食べるな!という本も読んでみたが、さすがのモーレツな働きぶりと様々な工夫が読み取れた。

 

興味深い話が多い中でも、見込み客候補に対して毎日600通もの郵送アンケートを出し、返事が戻ってきた見込み客に対してタクシーを1日借りきって、順々に回るというような手法を継続的にとっていたというエピソードには驚いた(タクシーの経費で経理の人に怒られたというおまけ付きだったそうだが。。。)。

 

売れる仕組み作りを営業マン個人でどう行うか、ノートの取り方などのビジネスマンとしての作法の部分、接待を含めてどんな心持ちでお客さんとの関係をつくっていくか、どう運の良い状態を維持していくかなども参考になった。

 

モーレツに働いて、しかも頭も使って高みに立つ。どう生産性の高いビジネスマンになるか、一つの形を提示してくれている本だと思う。

 

 

1億稼ぐ 営業の強化書

1億稼ぐ 営業の強化書

Amazon

 

25.トップ営業マンが使っている買わせる営業心理術

元トヨタホームのトップ営業マンで今は営業サポート・コンサルティングという会社を経営している筆者による営業での営業心理術を解説した本。

 

アプローチ・商談・クロージングなどなど、セールスの場面場面で顧客の心を捉えるための心理学手法がコンパクトに分かりやすく58解説されている。

 

エピソード記憶・・・お客さんと共通の話題を探ることで、一気にお客さんとの心理的な距離を縮めることができる

 

パーナム効果 ・・・一般的な表現でも、自分だけに当てはまることと捉えてしまう現象(自分は特別な存在と思わせる)

 

ザイアンス効果・・・人間は知らない人には攻撃的、冷淡な態度をとり、逆に会え会うほど好意を持つようになること

 

等々聞いたことがあるものから、初耳のものまで多様な手法が出てくる。 やりすぎるといやらしいし、全てがそのまま適応できるものでも無いと思うけど、知っていて損は無いお客さんの心をつかむためのテクニックが満載。

 

2011年に販売されたものが、リニューアルされて再販されたそうだが、それも納得の内容。何度も手にとってみたい。

 

 

 

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26.バカ売れ 営業トーク1000 高橋 浩一

よくも1000個集めたものだと感心する一冊。著者の高橋さんは経営コンサルから独立起業した人だとのこと。 アポの取得-初回訪問-ヒアリング-プレゼンテーション-クロージングまでお客様に対してどのようなトークで対応すれば良いのか、具体的な言い方までブレイクダウンして書かれていて、非常に参考になるし、面白い。しかもかなり読みやすい。

 

485 (個別の課題の内容がつかめない際)「仮に、●●さんの上司がこの場にいらっしゃるとしたら、どんなふうにおっしゃると思われますか?」


筆者の、提案やプレゼンを磨くだけでは手強い競合には勝てない。加えて「お客様とのやりとり」を磨く事が受注アップにつながるという指摘は首肯できる。

 

個人的には営業に必要な質問力を鍛える、という視点でも非常に有用な本だと思った次第。 自分の営業手法を見直す意味でも常に手元に置いておきたい一冊だ。

 

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27.プレゼンは「目線」で決まる 西脇 資晢

マイクロソフトの執行役員でエバンジェリストをされている西脇 資晢さんの3冊目の本。プレゼンにおいていかに受け手の目線を誘導し、実際行動を起こしてもらうという目的を達成するか、についてスライド・シナリオ・トークという3つの要素それぞれの改善という観点から丁寧に書かれいる。

 

プレゼンで人を動かすことで、キーマンに効率的に合うことができるようになる、というような記載にも納得。前著のエバンジェリスト養成講座 究極のプレゼンハック100などとともに読むと、プレゼン力を上げるには非常に参考になる。

 

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28.世界最強の商人 オグ・マンディーノ

オグ・マンディーノは自己啓発書の著者として有名な人。同書はその代表作とのこと。

 

内容としては、ラクダの世話係の少年が、巻物に書かれた10箇条の成功原理を学ぶことによって世界最強の商人になったという話を中心とした、秘伝の巻物とその承継に伴う物語。

 

物語を通して、 商人として必要な心の持ち方が学べるように作られている(“良い習慣を作り、その奴隷となる”という第1の法則に続いて10個の法則が出てくる。)。

 

少々宗教色が出ている感じもしないでもないが、出てくるそれぞれの言葉が、人を勇気付けてくることも確か。

 

具体的なビジネスに直結する、というよりは、繰り返し読み習慣化することで、自分を変えるきっかけをつかむ、ということを意図して書かれ本だろうと思う。

 

自己啓発書のベストセラーで、長年読み継がれてきただけあり、タイトルもそうだが、不思議な魅力のある本。

 

(自分の感情を支配して毎日を幸福な日にし、生産的な日にする方法について) 弱者とは、自分の感情が行動を支配するのを許す人のことである。強者とは、自分の行動によって感情を支配する人のことである。 p130

 

 

繰り返し読む価値のある営業本を中心にランキング形式で取り上げてみた。あなたのお眼鏡にかなう営業本はあっただろうか。是非是非手にとってみてもらいたい。

 

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