情報を活かす力(池上 彰)を読んだ
今まであまり手にとってこなかったのだが、思い立って池上彰さんの情報を活かす力という本を読んでみた。
いつも読んでいる佐藤優なり、ホリエモンなりの次に誰をフォローしてゆくかを考えた時に、候補として上がったのが世間で人気の池上さんだったというのが手に取った理由だ。
この本は2004年に刊行された「池上彰の情報力」を一新して新書として仕立てたものだそうだ。
記者時代の下積みがあるが故だろうが、情報をどう仕入れて、どう整理して、どう解釈して、どう人に伝わるように発信するか、示唆に富む内容だった。
私は特に以下の部分が印象に残った。
P136
書店を回り、どんな本が並べらているかを観察することも、立派な読書になる
P150
ネット書店では寄せられているレビューが優れているかどうかを、能力の高い人が読んでいるかどうかを判断する
P174
人にイメージを喚起させる表現手法は小説から学べる
P195
確認された情報と伝聞情報、それに対する自分なりの判断を分けて報告することで、上司や同僚、取引先から信頼される
ようになる
一流のメディア人がどう情報を仕入れているのか、どう扱っているのか、一つの事例として興味深く読めた。
また、流石は記者ということなのだが、文章力を鍛える方法についても詳しく書かれていて参考になった。
平易に書いてあるので、大衆向けということで、あまり手にとってこなかった池上本だが、これを機に継続して追いかけてゆきたいと思う。