株式投資これだけはやってはいけないを読んでみた
金融系の書物を漁る中でAmazonでの評価も高いこともあり、同書株式投資これだけはやってはいけないを手にとってみた。
著者の東保裕之さんは山一証券で経済研究所の調査部や株式トレーダーの業務を経験した後に個人投資家向けの投資顧問会社を立ち上げた方とのこと。
2006年に出た本ということもあり、少々内容は古いが、私のような入門者にはちょうどいい本だった。
タイトルそのまま、株式投資をやる上でこれはやってはいけない、というものを示して、逆に株式投資のやり方を教えてくれるように作られている。
以下、参考になった部分を抜粋してみる。
P34 株式投資をする上では、「経営危機が伝えられるような企業」への投資は避けたい。
P38 (自社株買いに注意を喚起して、分散投資ということで)「給与をもらう会社」と「資産運用する会社」を分ける
P41 「給与も高くて、仕事も楽で、働きやすい」と思う会社に勤めながら、一方で、「業績は良いが仕事はキツイので、あの会社では働きたくないな」と思うような会社の株式に投資するほうが、金融資産は貯まっていくと思う。
P61 (「株式投資必勝法」に近いものはあるという文脈で)二倍になったら半分売れば、損はない
P74 一般の個人投資家であれば、株式を売買する際には「寄り付き注文」をお勧めしたい
P98 日経二二五は低位株の影響は受けにくい
P101 ・・・プロのファンドマネージャーでも、日経二二五を上回る運用成績を上げている人は、常に少数派になる。
P114 買いやすい銘柄は他の投資家も買っているケースが多い・・・・投資家は「株式分割銘柄が買いやすくなってから買ってはいけない!」
P124 投資家は「薄商い銘柄について、一定レベル以上の量(株数)を投資してはいけない!」
P148 投資家は「損切りを嫌っても、遅らせてはいけない!」
P220 「専門家による人気銘柄ランキング=機関投資家がすでに買ってしまった銘柄ランキング」と認識しておいたほうが良さそう。
どれも分かりやすく、納得のいくアドバイスだった。個人的には金利が上がると何故株式相場が弱くなるのか、というような基本的な経済常識を改めて確認することができてよかった。評判通りの株式投資の基本書として難度も読み返してみたい。
*投資は自己判断で。
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Photo by Chris Liverani on Unsplash