王様の速読術を読んだ
先日書評を書いた齋藤 孝さんの「使える読書」の中に、
(自分の本の中で言うのもなんだけど、)私は一冊の本の中身をすべて
精読することはあまりない、重要なところを選んで読んでいる、それは
その一冊の本に下手に時間をかけすぎると、ちまたにある他の優れた本に
当たる時間がなくなる(機会費用)ことを考慮してのことだ
というようなことが書いてあり、普段の自分の読書スタイル等と兼ね合わせて考えて、
非常に考えさせられたが、今回の「王様の速読術」(斉藤 英治)も同じく、以下に効率的に書物から
知識を吸収するか?という点では考えさせられることが多かった。
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王様の速読術
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この本は王様(あなたやわたし)が家来(ここでは知識を伝達してくれる本)と
どのように付き合うべきかという形で、効率的に知識を獲得するための読書術
について詳しく・面白く書かれていて、参考になる。
例えば、目次の一部を抜粋するとこんな感じ。
・王様は忙しい。限られた謁見時間で知識を吸収したい
・主体は自分。本の家来から脱出すべし
・忘れても大丈夫。本は家来、また謁見すればよい
筆者も本文で書いているように、われわれは(少なくとも私は)子供の頃から、
「一字一句精読すべし」というようなことを言われて育ってきて、今でもその呪縛に
とらわれてしまっている場合も多い。
もちろん、精読したり、未読したりするべき本もあるのだろうが、
いちいちすべて読まなくてもその本のエッセンスだけをつかむ読書というのも必要なのだということを
今更ながら強く思った。
この本はうさんくさくない速読法としての側面も持っており、そこも参考になる。
何度も読み返して、手元に置きたい本となった
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2008年1月16日