能率手帳の流儀 みずからの成長と人生の豊かさを求めて 野口晴巳著を読んでみた。
著者は日本能率協会マネジメントセンターの社長さん。
能率手帳の流儀 |
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この本は、日本の代表的なビジネス手帳である能率手帳について、それを販売する社長さん自らが、自分の半生と重ね合わせて、その効用を説いている本です。
筆者の成長段階と合わせて手帳の使い方がどう変わったか、その遍歴は手帳というものの持つ力を考える上で、とても参考になりました。やはり、人生経験の中で培われただけあって重みがあると思いました。
具体的には、年齢を重ねるに応じて、より具体的な内容を、より多く書くようになったと語られており、筆者はそれを(一人になる時間が増えたこともあっての)考えるようになったため、と結論づけられていました。
それにも関係するのですが、筆者がこの本で何回も繰り返している能率手帳の流儀というのが、
「書く」こと。そして「振り返る」こと。
それは、どちらも「考える」という行為を伴い、少しづつでも未来をよくすることにつながっていく、とのことです。
現在までに参考になった言葉をメモ。
・大きな目標は大きな挫折につながる
・「よかった」「よかった」の積み重ねでいい
・手帳に書き、振り返ることで今の自分が見えてくる
まだ読書中ですが、奇をてらった内容ではなく、等身大で語られているのが、
とても好感が持てます。もちろんプロの手帳術としても学ぶところが大きいと思われます。
続きをわくわくして読み進めます。
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週末の限られた時間ではありましたが、能率手帳の流儀をもう一度読み込んでみました。
手帳で過去を振り返りながら、少しづつ未来を計画していく、その”流儀”に感銘を受け、少しでも日常生活で取り入れることができれば、と思っています。
■以下メモ的に感銘を受けた部分を抜粋
・どんな生き方を選ぼうとも、人生は思うに任せないものです。しかし、手帳には自分で考えやプランが書けるし、自分の力で実現することができます。そうして実現したらまた次の目標を実現する。その積み重ねは、この先、どう生きていけばよいかを決める手段となります。・・・生きていく指針。それは誰でもない、自分自身の中にある。それは手帳によって発見されるものなのです。(P66)
・一日一日、自分はどんな行動をしているのか。充実しているのか、中途半端なのか、そこを突き詰めてみる。
自分と向き合うという心の作業も、ただ頭で考えているよりも手帳に書いて見る。そうすると内省する度合が深くなります。
(以上、p82)
・(自分自身の表現にするために)嫌なことも、悲しかったことも含めてあらいざらい
手帳に書くことではじめて、自分の人生が投影される。
(P97)
・手考足思
手が戦略や戦術を生み、足がビジョンを描く
(手で机上で考えることの一方、足でいろいろ回ったりすことによって、情緒的なものを手に入れたり、志や夢などを考えたり)
(p116‐117)
・アイデアや解決策の質は、考える回数による
(p120)
・書くことと、振り返ることによって、人は成長へと導かれていきます。
(p123)
・(著者は50歳で自分に自信のようなものを持つことができるようになったがそのきっかけは)やはり手帳や年表の振り返りという行為です。
(p144)
・書くことで観察力が鍛えられ、振り返ることで問題意識が整理され、自分や会社のありたい姿がはっきりしてくる。それが輪を描くように高まっていって、ますます気づきの感度が鋭くなる。
(p148)
・(日本能率協会が掲げる用語としての)「絶対時間」
一人前になるためには絶対に必要な時間があるという意味。
(p150)
・ユビキタス読書法(5冊同時読書)
→気分転換をしながら複数冊を集中して読む
・・・ビジネスパーソンの知恵として、何かを起こしたり、変えたりしたい場合には会議で必ず合意をとりつけること
(P183)
・意識して自分の一日は自分で作ろうと思うこと
(p189)
・大きな問題は分割して考える、ひとつひとつ解決する
(P192)
手帳で自分の人生をよりよくする方法をもう一度考えてみたいと思わせてくれる一冊でした。
※そういえば、この本を新聞の書評で見て、たまたまメモったのが一月初旬。1か月ぐらいで実際手に取ることができたわけですなんとなく、この本の内容ともリンクしているような・・・
能率手帳の流儀目次
序章 私の成長はすべて手帳が支えてくれた
1章 手帳にしかできないことがある
2章 「書く」習慣が人生を変える
3章 「振り返る」から成功する
4章 絶対時間で大樹をめざせ
5章 手帳を活かす手帳術
6章 元祖能率手帳の「こだわり」と「これから」
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Photo by Iryna Tysiak on Unsplash