打たれ強くなるための読書術 東郷雄二 を読んでみた
タイトルにやられて思わず手にしていまいました。
打たれ強くなるための読書術 (ちくま新書 705) |
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打たれ強くなるための読書術
【目次】(「BOOK」データベースより)
第1章 読書論のユーウツ
第2章 何のために本を読むか
第3章 知的読書への入り口
第4章 本を探す
第5章 本を買う・借りる
第6章 本への感度を上げる
第7章 本の読み方―入門編
第8章 本の読み方―段階編
第9章 本の内容を活用する終章 世界と自分を読み解くために
今まで世の中の主流としてあった人格陶冶の教養主義の読書論ではなく、骨のある本を「成熟読書」「大人の読書」をすることで、知的に打たれづよくなることを目指す、というのが本書の主眼である。
ちなみに筆者の定義によれば、成熟読書とは、
わくわくしながら物語を読むのではなく、自分の悩みを投影する対象を探す読書でもなく、「世界と自分をよりよく理解する読書」
(p047)
だとのこと。
そういった成熟読書を行う上での、知的な態度として筆者は批判的であること(すぐに信用しないこと、鵜呑みにしないで自分の頭で考えてみること)、をあげている。
例えば、以下のような記述がある。
p 146
「知的に打たれづよくなる」ためには、「わからない、」あるいは「完全にはわからない」という中途半端な状態に耐えることが要求される。・・・
判断をカッコに入れたまま本を読むというのは、かなり高度な作業であり、宙吊り状態に耐えるというのが成熟読書の要だと言ってもよい。
漠然とした読書ではほとんど成長につながらない。
そうではなく、如何に能動的で、そして成熟した読書体験を持てるか、この本を読んで、自分の読書方法を再度考えてみるチャンスをもらうことができた。
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