佐々木 かをり ミリオネーゼの手帳術を読んでみた
日々のスケジュール管理の大切さは、ビジネスマンならば誰でも感じていることだと思う。
ただ、本当にしっかりと管理できているか、と問われた時、自信を持って「できてます!」と言える人はどのくらいいるのだろうか?
計画的に生きていくことって本当に難しい。「俺なんでこんなことやってたんだろう」と時間を浪費した自分のつたなさを責めたことが過去何回あっただろうか。
ハウツーものばかり読んで、というまわりの批判を受けることは承知で、私は時間術についての本は積極的に読むようにしている。できる人が、どのような時間意識を持っているのかを知ることは、研究テーマにしても良いぐらい深いと思っている。
★時間を見えるものに
さて、今回読んだのは、テレビ等のコメンテーターとしても有名であり、ewomanというサイトを運営していることでも有名な佐々木 かをりさんの書いた「ミリオネーゼの手帳術」という本だ。
今回この本を読んで、(昔読んだ同種の本でも語られていたとは思うのだが、)手帳を使って、時間を見えないものから、見えるものに変える、という技の重要性を再認識した。
例えば、外出した時に 「14時 ○○商事 打ち合わせ」といった記載を手帳に書くことはあるだろう。ただ、その前後でどのくらい移動に時間を使うのか、そういったことも併せて手帳に記載する人は意外と少ないのではないだろうか。
「13:30~14:00移動」 などと手帳に記載する。 そんな厳密な時間管理をしていくことで、段々と時間が見えるものになる、というのだ。
これは、一例にしか過ぎないが、これに類した時間についての記載を重ねていくことが、非常に大切である、というのは、筋が通っていると思う。
★目標達成のためのツールとして
目標を立てる際によく陥りがちなパターンとして佐々木さんは、今年の目標とし手帳の後ろの方とかに、今年はこれをやる、、、などと一覧記載をする人は多いが、1年365日のうちの、いつにどれをやるか、まで落とし込んで手帳に書き込むことができていない人が多いことを指摘している。
「考えたことと具体的な行動や日程とを結びつけて考える習慣をつける」 p70 p89付近にも同種の記載あり。
「決めて、書き、実行する、、、」 p95
実は、私もこのパターンにしっかりはまっている。今年の目標らしきものを、一覧にして書き出してはいるものの、
日々の欄にブレークダウンできていないのだ。
やはり、日々にいかにブレークダウンしていくのか、目標を意識して日々を過ごしていくのかが、なんといっても重要なのだろう。
この本はそれに気づかせてくれた。スラーっと簡単に読める本だけど、それだけで非常に価値がある本だと思う。
- 佐々木 かをり
- ミリオネーゼの手帳術―8ケタ稼ぐ女性に学ぶサクサク時間活用法
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