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インテリジェンス 武器なき戦争 手嶋龍一 佐藤優 感想

以前雑誌で、その寄稿文を読んで、その深さに驚いた、外務省のノンキャリア官僚の佐藤 優さんとジャーナリストの手嶋さんという方が書いた本。

 


インテリジェンス 武器なき戦争 (幻冬舎新書)

 

佐藤さんは、外務省が鈴木宗男の事件でがやがやしていた頃に、鈴木宗男と共謀した罪で、「国策逮捕」された方で、現在も起訴休職中とのこと。詳細はウィキペディアで 。

 

元々は、外務省のいわゆるノンキャリアだが、ロシアに赴任していた際に、その卓越した仕事のセンスと行動力で、人脈作りや実務に非常な成果を残し、ノンキャリアでありながら、、、この人あり、といった感じで名前を轟かせた、ということを何かで読んだ。

 

そんなこんなで、印象としては、非常に頭が良く、行動力があって、、、、しかもノンキャリから這い上がるど根性があって、非常にしたたかで、、、といった人物像を想像していたわけだが、

 

この本でもその想像は裏切られることはなかった。

というか、非常に思考の幅の広い人物で、一層その人となりに惹かれた。

 

まだ、読んでいる途中なのだが、この本を一言で言えば、日本が今後情報戦(正確に言うと、インテリジェンス)で負けないようにするためには如何にすれば良いか?ということだと思う。

 

 ひっくり返して考えると、現状の日本の情報の使い方(インテリジェンス)のまずさに警鐘を鳴らす本であるとも言える。

 

 

(ちなみに手嶋さんの定義によると、インテリジェンスとは、インフォメーションとは異なり、「精査し、裏を取り、周到な分析を加えた情報」だとのこと。p18)

 

この本では、最近の日本や世界の歴史的出来事を情報戦という観点を中心に詳しく述べていて、他ではなかなか出くわさない視点を提供されて面白い。

 

 例えば、先日イギリスの諜報機関が、スパイ募集の募集を公の新聞で行っている、というのが話題になったが、これについては、「スパイになりたい」と言って応募してくる奴をまともに採用するわけがなく、これの本質は、何かしらのアクセスをしてくる人たちを、大げさに言えば、危険人物としてマークするために行っている、というような話が出てくる。これは一例だが、インテリジェンスというものがどういうものかがよく分かるようになっている。

 

読んでいて、個人的には、この本で語られているようなインテリジェンスというものを、磨いて、ビジネスでも使えるようにしたい、と思った。

 

情報を収集し、集めるだけではなく、それをしっかりと解釈し、行動につなげる。

 

解釈のところが非常に難しいのだと思うが、それがうまくできれば、本当にできるビジネスマンになれそうな気がする。

 

※別な側面から、変な情報によって損をする、というようなことを防ぐ、という意味もありそうだ(自分にとって不利な情報が流れないようにする)。

 

非常に参考になる本だ。