本日は櫻井 弘さんが執筆された「誰と会っても会話に困らない 雑談力サクッとノート」をご紹介いたします。
この書籍は、序章、第1〜5章、コラム5本のボリュームとなる、ビジネスパーソン向けのマニュアル本です。
営業マンから新入社員、中堅社員、そして部下を持つ管理職まで、幅広く役立つ会話マニュアル集です。
「あなたの雑談は間違ってる!? 雑談は聞くことが9割だ」という見出しの序章からスタートします。
この序章の見出しだけでも説得力ありますね。
私が営業部にはじめて配属になった頃、当時の上司より「雑談力を高めなさい」と言われた記憶があります。
商談の前半と最後に挟む雑談がヒューマンスキルとしてとても大切だと指導がありました。
古いテレビドラマにありがちな「さすが部長、いいネクタイでございますねぇ〜」というようなゴマスリとは真逆の「雑談力」とは? 雑談力、それは我々ビジネスパーソンにとって、他者とのコミュニケーション上とても大切なトークスキルです。
仕事の話しかできないビジネスパーソンはとてもツマラナイ。
仕事以外の話、つまり「雑談」によりコミュニケーションを向上させていき、人間関係を円滑に構築する力ではないでしょうか。
この書籍では、様々なシチュエーションでの会話見本が、各章ごとに多く記載されていますので、即戦力として使える会話マニュアルです。
また、雑談のコツは、「相手の話を上手に聞くこと」とあり、「これができれば会話がスムーズになり、良い関係性を作れる」と語られています。
例えばクライアント新担当者の、好みや性格がまだ分からない段階で、会話に困った時には、目に入った物を話題にすると良いとあります。
一部抜粋します。
■取引先の新しい担当者に
<ダメな会話例> ○○○○をお使いなんですね。
<良い会話例>
自分 「タブレットはやはり便利そうですね。」
相手 「もうこれなしじゃ仕事ができません。」
自分 「私も欲しいんですけど、どれを買えばいいですかね?」
■取引先で応接間に案内されるまでのシチュエーション
<ダメな会話例> 御社に伺うのは2回目なんです。
<良い会話例>
自分 「すごく綺麗なお花ですね。」
相手 「いつも私が手入れしています。」
自分 「あれは何という種類ですか?」
こんな感じの会話の持っていき方(次の会話へのひろげ方)がたくさん紹介されています。
また、クライアントや業務取引先だけではなく、上司や同僚との会話例もありますので、社内でのコミュニケーションの質を向上させられるかと思います。
個人的に一番グッときた会話例をご紹介いたします。
■取引先のパーティーで
<ダメな会話例> 話す人がいないんですよ。
<良い会話例>
自分 「居場所がなくて困りますよね。」
相手 「実は私もそうなんですよ。」
自分 「今日はどちらからいらっしゃったんですか?」
この会話のポイントとして、「弱みが共通点になると、通常よりも強い結びつきが生まれる」とあります。
この共通点、つまり相手との共鳴が、ビジネス上の会話ではとても大切ですね。
営業マンでいうところのラポールの構築でしょうか。
スムーズな会話の回し方が、わかりやすく説明されていますので、他者との会話の空気感を良くしたい方にはピッタリな書籍となっています。
他にもたくさん例がありますので、ぜひ読んでみてください!とても勉強になります! ちなみに「会話」と「対話」には違いがあるそうです。
「会話」は、わかり合える文化を背景として行うコミュニケーション、「対話」はお互いに異なる価値観の人の間で、異文化を説明しあうコミュニケーションであると、別の書籍ですが「リーダーの基準 見えない経営のあたりまえ 清水勝彦著」に記載がありました。
会話って奥が深いですね。 私も聞き上手を目指して、自身のコミュニケーションスキルを向上したいと思います。 @カイト
ぜひ、以下の記事もあわせてお読みください。