
本サイトでも、所々で取り上げてきた営業やマーケティングの分野で依然として大きな影響力がある神田昌典さんの本を6冊選んでみた。
中規模の企業ぐらいまでがどうやって売上をあげてゆくかという観点の記述が中心だと思われるが、売れる仕組みづくりということで、営業にも参考になる部分が多数ある。
売上が思うように上がっていない場合は、仕組みが十分に作れていないかどうかを確認することも大切。その観点で是非手にとってみて欲しい。
あなたの会社が90日で儲かる
20年ほど前に多くの倒産寸前の会社を救い、ビジネス書ブームを切り開いた伝説の一冊。目立つピンクのカバー色は当時非常に印象的だった。
本書は、顧客の感情(エモーション)を理解し、その反応を誘発することで、顧客を自動的に生み出す「エモーショナル・マーケティング」を提唱している。
5000社が実践し、短期間で売上を上げるこのマーケティング手法は、出版から時を経た今でも結果を出し続けているとされる。本書は、無駄な時間をかけずに売上と営業効率を飛躍的に高める具体的なメカニズムを解説している。
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非常識な成功法則
著者が表に出したくなかった本だとのこと。従来の自己啓発書とは一線を画す画期的な成功哲学を提示している。多くの成功者が無意識に行っている思考法や行動様式を言語化し、体系的にまとめた一冊である。
本書の中心的な主張は、成功のエネルギーとして、一般的にネガティブとされる「嫉妬」や「怒り」といった感情を積極的に利用することにある。これらの感情を目標達成の推進力に変える方法を具体的に解説している。
たとえば、「あの人には負けたくない」という嫉妬心や、「こんな現状は許せない」という怒りを、行動を起こすための推進力に変える思考法を提示している。
また、「やりたくないこと」を明確にすることで、本当に自分がやりたいことを見つけ出すという逆説的なアプローチも特徴的。さらに、目標を紙に書き出し、潜在意識に刷り込むことで、脳の力を活用し、自動的に成功を引き寄せるメカニズムを解き明かしている。
営業観点では、断る営業ということで、”殿様バッタのセールス”について言及されている。
実践的なワークを通じて、読者が自ら成功への道筋を描けるよう導く、ビジネス書の名著として今もなお読み継がれている。
口コミ伝染病
売上が伸び悩む時代に不可欠な「口コミ」をビジネスに活用する方法を説く書。顧客が自社を宣伝する仕組みを構築するため、口コミの5つの間違った常識、顧客が話したくなる感情の引き金、伝染プロセス、そして売上アップに直結する5ステップ・プログラムを実践的に解説している。
顧客に自社を宣伝してもらう仕組みを構築する、ということでインターネット企業だけでなく、中小企業も対象とした普遍的な内容であり、日本流のバイラルマーケティングを体系化した書と言える。
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カネをかけずにお客をつかむ!
著者の処女作。『小予算で優良顧客をつかむ方法』の文庫版。
広告や販促にお金をかけても、それがかけた費用に見合うレスポンスを得られているか、人が集まっても成約に結びついているか、と従来の「マーケティングの常識」に疑問を投げかけ、低予算集客の極意を説く。
集客の重要性、顧客のつかみ方、どう低予算で進めるか、等のテーマで具体的な方法論が書かれている。
具体的には「ダイレクト・レスポンス・マーケティング」の手法と、著者自身の成功体験から構築したノウハウが提示されている。
神田さんの理論をしっかり理解したい場合は是非手に取っておきたい一冊。
60分間・企業ダントツ化プロジェクト
全国3800社を超えるクライアント指導経験をもとに、圧倒的な競争力を実現する戦略を伝授する書籍。
著者はMBA卒業生ではあるが、MBAでは語られない実践的な経営戦略として著者独自手法の「スター戦略構築法」を解説している。
これは「商品」「顧客」「競合」「収益シミュレーション」「タイミング」「メッセージ」の6つの要素から構成されおり、説明を追うことで体系的な戦略立案を可能にしてくれる。
本書は、顧客の心を捉える企業戦略を、顧客感情をベースとした13のチャートで実践的に解説。これらのチャート作成は60分ほどで完了し、右脳を刺激し創造性の発揮を促してくれる。
この他、ポーターの競争戦略論や商品ライフサイクルS字曲線など既存理論の問題点も検証している。
不変のマーケティング
3000億円以上の売上増を達成した伝説の「顧客獲得実践会ニュースレター」から、時を超えて効果を発揮する「不変」の原則を選りすぐり書籍化したもの。
デジタル全盛の時代に変わりゆくアルゴリズムに悩む企業が多い中で、「根本的な顧客集めの仕組み」こそが重要であり、その解決策が「アナログ」マーケティングにあると説いている。
「記憶喪失になっても思い出したいマーケティングの7原則」など、不変のノウハウが凝縮されている。
目まぐるしく変わるデジタル技術に一喜一憂するのではなく、人間の本質的な行動や感情に根ざした、時代を超えて通用する「アナログ」なマーケティングの原理原則を理解し実践することの重要性が強調されている。
最後に書かれている人生の成功法則の話もちょっと心に染みた。
いかがだったろうか。「非常識な成功法則」で知られる神田昌典氏の著作は、表面的なノウハウに留まらず、ビジネスの本質や人間の心理に深く切り込んでいることがおわかりいただけたと思う。
今回ご紹介した5冊は、いずれも単なる知識の羅列ではなく、読者が自ら考え、行動するための「視点」と「ツール」を与えてくれる。ぜひ手に取って、あなたのビジネスを次のステージへと引き上げる一歩を踏み出してほしい。
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