
「自分は営業に向いていないかも…」「ノルマがプレッシャーで辛い…」 営業という仕事に対して、そんな風に悩んでいないだろうか。
もし営業職に就いたばかりで、上手くいかずに壁にぶつかっているなら、ぜひおすすめしたい一冊がある。それが『営業の神様 ヤマナシさんが教えてくれたこと』(早崎郁之 著/SBクリエイティブ)である。
本書は、売れずに挫折寸前の不動産業界のダメ営業マンが、ひょんなことから「営業の神様」と呼ばれるヤマナシさんと出会い、トップセールスへと成長していく姿を描いた感動のサクセスストーリーである。
ノウハウが羅列された堅苦しい専門書ではなく、感情移入しやすいストーリー仕立て(小説形式)になっているため、活字が苦手な人でもスラスラと読み進めることができる。

この本が教えてくれる最大のメッセージは、「営業とは商品を売ることではなく、お客様の人生を幸せにする『聖業』である」ということだ。
作中では、小手先のテクニックではなく、本質的な心構えである「愛のセールス」を構成する4つの哲学が解説されている。
お客様を愛する:お客様を親友のように思い、話を「完全受容・完全肯定」すること。それによって、お客様の「本当になりたい自分(スーパーウォンツ)」を一緒に探し出す。
商品を愛する:家族や親友など大切な人に勧めたくなるよう、自社商品の良いところを自力で100個探し出す「美点凝視」を実践する。
営業を愛する:売上やノルマを優先するのではなく、愛する商品を通じてお客様の人生を良くする「お手伝い」だと仕事を捉える。
自分を愛する:人は自分を愛する以上に他者を愛することはできない。自分の素直な気持ちと向き合い、自分自身を愛することが成功への一番の近道だと説いている。
「愛」という言葉を聞くと少しハードルが高く感じるかもしれないが、本書には明日からすぐに行動に移せる具体的なメソッドや考え方が詰まっている。
営業スキルは、モノを売る場面だけでなく、自分の意見やアイデアを提案するなどすべてのビジネスに通じる一生モノのスキルである。
個人的には、人の話を深くしっかり聞くことの大切さを改めて学ばせてもらった。
営業に苦手意識や不安を持っている初心者こそ、テクニックに走る前にこの「営業の本質」に触れてみてほしい。きっと、仕事への向き合い方が大きく変わり、明日からの営業活動が少し楽しみになるはずだ。
以下で紹介する営業の魔法や僕は明日もお客様に会いに行くなどとも同じような読後感を与える本だけど、これから営業を頑張りたいという方がまず最初に営業で成功するというイメージを持つのにはなかなか良さそうだ。
蛇足だが、
私は学生野球を結構どっぷりやっていたが、小さい頃空手をやっていたクセが体から抜けきらず、なかなかうまくいっていなかった。
ある時球場で練習していると、知らないおじいさんがやってきて、「君、苦労してきたみたいだね・・・」という感じで、野球の指南をしてくれた。その指南を受けて試合等で試してみたところ、かなりうまく行ったということがあった。
大学を卒業して、野球を卒業して、しばらく経った頃から、あれって野球の神様だったんじゃない?とふと思った。
野球場には野球の神様が。営業の現場には営業の神様が。確かに存在する。自分の体験から、そんな思いを強くしている。
営業の神様目次
プロローグ 日本橋で出会った営業の神様はキャラメルの匂いがした
第1章 営業の神様は「どら焼きのように営業を愛せ」と言う
第2章 営業の神様は「大福の中身は食べずにはわからない」と言う
第3章 営業の神様は「なんでもアクをよく抜くことが大事だ」と言う
第4章 営業の神様は消え、残ったのはコーヒーミルクソフトクリーム
エピローグ 営業の神様、ふたたび
外部リンク:営業の神様 ユダヤ流チャンネル
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