稲盛和夫「考え方」を読んでみた
本日は稲盛和夫著「考え方」をご紹介いたします。稲盛さんは、京セラを設立後に、第二電電(現KDDI)を設立し、日本航空会長にも就任された、日本を代表する優秀な経営者です。
この書籍は、営業手法やマーケティング手法を細かく説明したビジネス本とは違い、「考え方」、つまり「ビジョン」や「心の持ち方」が、いかに大切な事であるかを、稲盛さんの言葉で書かれます。
厳しくも暖かい言葉の羅列に、普段の自分はどうだろうかと深く考えさせられました。
人間として正しい「考え方」を持つことが大切であり、「人生や仕事に大きな影響を表す」と、稲盛さんは優しく語ります。
いくつか気になった箇所を引用を交えながらご紹介いたします。
『私の考える人生の方程式』
「人生・仕事の結果=考え方✖️熱意✖️能力」
上記の方程式が、大きめの文字で1ページのスペースを取り記載があります。まずこの時点で、「なるほどなぁ、刺さるなぁ」と、暫くのあいだ文字を見つめながら考えてしまいました。
読みながらページをすすめると「考え方はマイナス100点からプラス100点まである」と語られています。
簡単に書くと、「能力」や「熱意」は0点から100点まであるが、「考え方はマイナス100点からプラス100点まで大きな振れ幅」があると。
つまり「考え方」がプラスなのか、マイナスなのかということが、人生・仕事の結果を左右するポイントであると記載があります。
この「考え方」について、いくつかの項目がありましたので一部引用いたします。
■プラスの「考え方」
前向きで、肯定的、建設的である。一緒に仕事をしようと考える協調性。目、正直、謙虚、努力家。的ではなく「足る」を知り、感謝の心を持っている。に満ち、思いやりがあり優しい。
■マイナスの「考え方」
後ろ向きで、否定的、非協力的。悪意に満ちて、意地が悪く、他人を陥れようとする。面目、嘘つき、傲慢、怠け者。的で強欲、不平不満ばかり。の非を棚にあげて、人を恨み、人を妬む。
マイナスの考え方の言葉をキーボード入力しながら、「切なくなるほどネガティヴな言葉だな」と思い、自分に当てはまるところが多々あるなぁと自省しつつ引用です。
また、ページをすすめると、人間は「自ら燃えていく自燃性の人」と、「火を近づけると燃える可燃性の人」、「火を近づけても燃えない不燃性の人」と3つに分けられるとあります。稲盛さんは『未来に対して限りないロマンチストであってほしい』と語り、『不燃性の人はロマンチストの対極』であると。
この書籍を読んでいて思い出されたのが、先日テレビで放送された「リーダーズ2(LEADERS2)」です。前作と今作と、大袈裟ではなく本当に涙を流しながら観ました。LEADERSはトヨタ自動車の歴史を基に作られたテレビドラマ作品で、視聴して感動した方も多いかと思います。作品中の愛知自動車(トヨタ自動車)の面々は、様々な壁にぶち当たりながらも、確かに熱く、稲盛さんのいう「自燃性」に満ちていたと思い出されます。
LEADERS2のセリフで熱い言葉がありました。この書籍とは関係ありませんが、根底に通じるところがあるため引用いたします。
「この国の50年先を照らすヘッドライトだ。」
まさに、この書籍で語られている稲盛和夫さんの言葉の重みと同じではないかと、個人的に思い出され、頭の中で言葉が結ばれました。
行き詰まった時に、自身で決断する時に、何を基に決断するのか、それは、自身の持つビジョンであると。そのビジョンとは、信念・考え方・情熱ではないかと結ばれました。
稲盛和夫著「考え方」は、とても勉強になる熱い書籍です。皆様もぜひ読んでみてくださいね!
最後に、「信念」について語られた稲盛和夫さんの言葉をご紹介いたします。
『信念』が見えないなか、目標を追い続けるには、闇を照らす「光」が必要です。信念という光があるからこそ、その道を歩み続け、成功にたどり着くことができます。
稲盛和夫「考え方」目次
一 大きな志を持つこと
二 常に前向きであること
三 努力を惜しまないこと
四 誠実であること
五 創意を凝こらすこと
六 挫折にへこたれないこと
七 心が純粋であること
八 謙虚であること
九 世のため、人のために行動すること
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