営業本マニアックス

法人営業やテレアポなど、さまざまな営業のテーマに関する本を取り上げ、おすすめのタイトルをリストアップしてゆきます。

エバンジェリスト西脇 資哲さんのプレゼン本2冊を紹介

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社会人になって10数年の頃。営業でお客さんの前で話す機会はかなり多く、それなりに営業成績も悪くなかったとは思うのだが、多数の前で話すしっかりとしたプレゼンテーションというのが、かなり苦手だった私。

 

そんな自分を少しでも変えていきたくて、これらの本を手にとった。

 

エバンジェリスト養成講座 究極のプレゼンハック100 

 

きっかけは、仕事で関係している会社のエバンジェリスト職についている人が、オススメ本として紹介していたこと(当時の上司も、マイクロソフトにすごいプレゼンの達人が居ると絶賛していた。)。

 

筆者の西脇さんは、IT業界の有名人。

 

私も、Microsoftのイベントでプレゼンを見せてもらう機会があったが、Office365の紹介にはじまり、XboxのKinectというサービス、果ては何かと話題の3Dプリンターとの連携まで、流れるようなデモに、「WAO!」という感じになったことがある。

 

その西脇さんが、エバンジェリストになりたい人のために行なった講座を元に作成したたのがこの本。

 

プレゼンとは何か、から始まり、どんな準備をするか、当日の注意点は何か等々、 参考になった。

 

プレゼンハック100からちょっと抜粋してみると・・・

 

016 プレゼンを見せる人数が多い場合は、スライドの文字は少なめで印象付けを心がける

 

023 しゃべりたいことは書かない

 

062 「理解した」「わかりやすかった」と暗示効果を与えるフレーズを使ってみる。

 

082 Q&Aは補足説明ではなく、相手に行動を起こしてもらうきっかけと捉える

 

これ以外に、パワーポイントを提供する会社に所属されていることもあり、パワーポイントの具体的な使い方なども参考になった。

 

手元に置いておいて見返してきた一冊。

 

まずは日々の商談活動の改善にも使える一冊である。

 

 

 

 

エバンジェリスト養成講座 究極のプレゼンハック100目次
1 プレゼンテーションとは
2 対象の特定
3 テーマ・シナリオ
4 スライド作成、デモ作成
5 当日までの準備
6 本番
7 その後

プレゼンは「目線」で決まる No.1プレゼン講師の 人を動かす全77メソッド

 

こちらも思わずタイトル買いしちゃいました。

 

マイクロソフトの執行役員でエバンジェリストをされている西脇 資晢さんの本、プレゼンは「目線」で決まるを読んでみました。副題はNo.1プレゼン講師の 人を動かす全77メソッドとありました。


それにしてもどんどん著書が出てきますね・・・。今回の本は、”エバンジェリスト”という冠もついておらず、よりプレゼンの本質論について語られているように感じました。

 

*ちなみに西脇さんの存在を知ったのは、IT会社で企画担当をやっていた時です。尊敬できる上司(元々NECで、外資系を渡り歩いて偉くなっている方)が、西脇さんのプレゼンを見て、さすがプロ、ということを話していたのが印象深くて、それ以来ずーっとフォローさせてもらっています。  

プロローグの部分で、筆者は「伝える」の本質として以下のように語っています。


・「相手の目が見えていないもの」について伝えても、99.9%理解されない。
・何かを伝えたければ、まずはそれを「見てもらう」ことが大前提


今回のこのプレゼンは「目線」で決まる、主題はタイトルで言い尽くされているのだけど、プレゼンにおいていかに受け手の目線を誘導し、実際行動を起こしてもらうという目的を達成するか、についてスライド・シナリオ・トークという3つの要素それぞれの改善という観点から丁寧に書かれておりました。


あの評価の高い西脇さんのプレゼンがいかにして作られているのか、その内幕もかなり書かれていて、過去の著作同様、自分のプレゼン力を少しでも改善するために非常に参考になりました。

 

何を伝えるかをしっかり用意し、それをどうみてもらうか(視線をどう誘導するか)をしっかり考える、という本質部分に加え、

 

手元資料は配布しない、だとかフォントはメイリオでとか、写真素材の入手方法などの視線誘導のための詳細の施策も参考になりました。

 

あまりうまくない人のプレゼンから学べ、というアドバイスも心に残りました。

 

そして何よりも、Prologueに出てくる心のまえに、「目線」をつかめという言葉がぐっときました。


個人的には昔から人の目を見て会話することを励行するなど、”視線”を強く意識して生きてきたつもりでしたが、元来の人見知りもあり、いつの間にかなおざりになっておりました。

今年はプレゼンの機会が多くなってきており、西脇メソッドを参考に視線のありかを意識しながら、結果につながるプレゼンを目指してゆきたいと思っております。

 

まだまだ、プレゼンで人を動かす、というようなレベルに達していないと改めて反省させられますが、西脇さんの本のおかげでまだまだ改善できるのでは?という希望も持てています。

さらっと読めてしまうけど、かなり参考になりました。

プレゼンは「目線」で決まる目次
【Prologue】心のまえに、「目線」をつかめ

【Chapter 1】プレゼンは「目線」で決まる

【Chapter 2】スライドで目線をリードする ― [西脇式プレゼン①]

【Chapter 3】シナリオで目線をリードする ― [西脇式プレゼン②]

【Chapter 4】トークで目線をリードする ― [西脇式プレゼン③]

【Epilogue】「伝えるものへの愛」はありますか?

 

■著者のプレゼン講義の動画がありました。

 

■著者のYouTubeチャンネル エバンジェリストの仕事術

珠玉プレゼンテクニックを見ることができます。

 

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