本日は「成功する人は偶然を味方にする -運と成功の経済学-」をご紹介いたします。
この書籍にはIBM、ビル・ゲイツ、Appleなどの大手企業や起業家、有名俳優や有名アスリートに至るまで、多くの勝者について記載がありますが、「運」を向上させるためのコツや方法などのオカルト的なことは書いてありません。
あくまでも経済学としての「勝者には運が関係していた」という結果がいくつも記載があります。運気アップのオカルト指南書ではないということです。
書籍では「偶然」や「運」がいかに大きな役割を担っているか、もしくは「仕事や人生を左右している」ということが丁寧に説明され、勝者の共通点は何かと考えさせられます。
運も実力のうちという言葉が本当であると理解するのに難しくはありません。
では「運」とは何か?というところですが、私の考えでは、誰にでもある選択肢の1つであり、いかに「運」や「偶然」を捕獲できるかが、仕事や人生にとって大切な事であるかと考えます。
ゲームに例えるならば便利な(もしくは万能な)レア・アイテム。
もちろん「運」というくらいですから、簡単には手に入りません。
例えば道を歩いていて、右に曲がるか左か、真っ直ぐ行く、はたまた戻るかなど、多くの選択肢が私達の生活にはあります。
道をXに曲がれば奇跡が起きたかもしれないが、「奇跡が起きるかもしれないほどの確率論」から考えると、Xを選ぶことはおそらく少なく、その場合はYやZなど他を選ぶ可能性が高いような気がします。
しかし、運を呼び寄せるような勝者は、何かしらの努力をしていたり、日々アンテナを立てていたり、ビジネスでのアタリを自然に選ぶチカラのようなものがあり、それは俗にいう「におい」や「感」かもしれません。
他人よりも同業の動きを日々研究していたり、他人よりもニュースや世界の動向を調べていたりとか、来るべき成功のために日々準備して、成功の受け入れ準備をしているのかと。
営業マンには、運で取れた案件という物が存在します。
たまたま商品を買いたいと思っている顧客に、たまたまテレアポや飛び込み営業をして成約になったことは、多くはありませんがよくあることです。
それを「運が良かった」という一言ですまさず、買いたがっている顧客に出会うために、テレアポの精度を見直してみたり、マーケット情報を調べてみたりなど、いま出来ることを一生懸命やっているのだと思います。
つまり、運をつかむために、呼び込むために、勝者は日々頑張っているのだと、そういった努力が大切なことだと再確認させられた書籍でもあります。
結果には原因があり、その原因へ近づくためのアクションが必要だと思いました。
今年の冬に「東京タラレバ娘」というテレビドラマが放映されていました。「あの時●●していレバ、●●だっタラ」と、タラ・レバと色々と後悔して、恋に迷走する女の子達のドラマです。
私も来るべき成功の時のために、後からタラレバと後悔しないために、日々の努力を忘れないようにしようと思います。
経済学を新しい視点で説明のある書籍で、成功を夢見るビジネスパーソンにはオススメの書籍です。
ぜひ読んでみてください!自身の周辺や関係各所、社会への感謝の気持ちを忘れずに。
最後に、この書籍から一番気になった言葉を引用いたします。
「この国にはひとりの力で豊かになった人はいません。あなたは工場を建てたかもしれない、それは素晴らしいことですが、製品を出荷するときに使う道路は私達みんなが支払いをしてできたものです。」
成功する人は偶然を味方にする -運と成功の経済学-目次
第1章 わたしが知るかぎりのことを教えよう
第2章 なぜささいな偶然がきわめて重要なのか
第3章 「ひとり勝ち市場」における運
第4章 一番成功する人は、一番有能な人ではない
第5章 努力と才能の誤解は、こうして広がる