保険営業本16冊まとめて一挙公開で紹介している一冊。
YouTubeをいろいろ見ていたら、たまたま著者の講演の動画があり、営業のプロということだったので、検索して本書(トヨタの社長にホンダを売る方法 牛澤毅一郎著)に行き当たった。
おいおい、というタイトルだが、厳しい保険外交で培われた著者の営業ノウハウは、読む価値ありだった。
私が見た牛澤毅一郎さんの動画はこちら。
筆者は外資系保険会社で世界第三位にになったという営業のプロフェッシェナルだ。全般的に営業の通説にとらわれず、体験からくる言葉はノウハウはかなり参考になった。
例えば、こんな部分だ。
・営業にとっても最も重要なのはキーパーソンと会うこと
・お客さんの気持ちを察してしっかりと会話をすることが大切
・あなたの知っている人を増やす
・知っている人を味方につけその人の周りの人を紹介してもらう
・知っている人を増やせば売れるようになるので、あなたを知らない人へのアプローチが何より大事
・理想の顧客とはどういう人か思い浮かべその人を探すために飛び込みをする
・営業とは、営業マンが情報提供係としてお客の欲する情報を提供し、人間関係を深めてゆくこと
・資料は手を混んだものを作る必要はない(綺麗な資料を作りすぎる必要はない。)
→頭で考えた”万全の準備”をするより、”営業すること”を優先する
・お客はあなたの表情雰囲気印象などを総合的に判断している
・「買ってください」とお願いしなくても自然と売れるようになる
・営業のプロになるのではなく、顧客心理の把握のプロになれ
・保険の営業の場合はほとんどがNoで始まります。でもこのNoは全力で断るNoではなくて「面倒だから」と断る場合が多い
普段の営業活動で実践できそうな、なるほど!と思わされた箇所が沢山あった。
特に顧客心理のプロになれ、という指摘が響いた。
あとは、筆者は本当に営業に誇りを持ってるな、というのも伝わってきた(例えば、P35の営業はお客様の人生を変える力を持っている、という箇所など。)。
読んでみて、まだまだ精進が足りないと思った次第。営業に対する考え方を根本的に変えてくれる可能性を持ったなかなか良い本だと思う。
■ピックアップ P154
私の17年に及び営業マン生活はまさに情報提供係に徹してきたものでした。お客の求めにタイムリーに応えられるように、情報の引き出しを増やす努力をしてきました。思い返すと、本業の保険はむしろおまけだったような気がします。
(追記)お客さんとの関係づくりの大切さ、という観点では、ちょっと前に読んだ本、かばんはハンカチの上に置きなさい―トップ営業がやっている小さなルール 川田修著とも共通すると思った。こちらも生命保険の営業の方。
トヨタの社長にホンダを売る方法 目次
お客はなぜ、あなたから買いたくないのか?
●「日本の営業」では売れない本当の理由!
●お客が重視するのは商品や価格ではない!
●この「会う前の準備」が成約の確率を高める!
●最初の「0.2秒」「20秒」「4分」の持つ意味!
●なぜ、顧客から「買いたい」と言われるのか!