テレアポリストのネタはここから
思い起こせば、駆け出しの頃は、インターネットの黎明期で、企業がそんなにホームページを持っておらず、「URLを見たらテレアポ先だと思え」というようなやんちゃな指導を上司から受けていた時期もあった。
その次の会社ではYahoo!のカテゴリーサービスから(特に新たにカテゴリに掲載されたものを中心に)リスト化して、営業をかけていたのがいい思い出だ。今はもうYahoo!カテゴリーも終了してしまったので、あれはもうできないのだけど。
そんなこんなで営業マン人生も長かったので、テレアポに従事していた期間も長い方だったと思う。
勿論、取り扱っているサービスや商品によっても違うと思うのだけど、テレアポのリスト作りについて書いてみたい。頑張っている方のお役に立てれば幸い。
過去取引先から作る
まずは自社の取引先だとか、関係先から始めるのがいいだろう。案件は取ったけど、その後音沙汰無し、というような企業はないだろうか?また、ホームページの問い合わせ部分から問い合わせを受けたけど、フォローしていない、なんて企業無いだろうか?
新規上場会社リストから作る
新たに上場するような会社は、人手が足りなかったり、次のステージに行くために新たなことにチャレンジしたい、といった話が多いもので、「今度上場するんですね」と行った話をすると、話をしてくれる可能性が高い。
新聞の人事欄から作る
日経新聞等の企業の人事情報の部分を利用する。新しい部署が作られたりすると、新たなチャンスが出てくるものだ。
新聞の広告から作る
これは意外と日経だけでなく、朝日などの日刊紙も含めて出ている広告をチェックすると、アポの取れるネタがあったりする。ちなみに1面に出てくるボタン型の広告などは避けましょう。新聞をネタにテレアポする新人さんが同じ会社にテレアポして、その会社からクレームが入る、といった経験をしたことがあります。
企業のプレスリリースまとめサイトから作る
プレスリリースを出すのは新しい取り組みを始めるから、という場合が多い。特に大手企業おプレスリリースは、比較的アポリストのネタにしやすいと思う。
同様に決算短信から作ることを進めている本もあります(営業で1番になる人のたった1つの習慣)。
会社四季報から作る
会社の情報が詳しく載っているので、テレアポ先を 選別するのには使えるだろう。滅多打ちするよりはお金を持っている会社に狙いをつけたいところだ。
業界団体のホームページで加入会社一覧を探す
特定の業界を狙い撃ちするような場合にいいだろう。ある会社向けの資料を他の会社に転用できるなど、営業効率も高められるはずだ。
転職サイトの求人票を見て作る
求人の出ている企業は、事業拡大などで各種ニーズが出ている可能性が高く、いいリストができやすいと言えそう。
広告出稿状況から作る
広告出稿額のランキング資料から、広告にお金をかけている企業を探すのも一つのやり方だろう。(媒体毎に分かると一番いいのだが、これには広告資料率会社との契約が無いと少々難しいかも。)
学校の同窓会リストから作る
もろ刃の剣だろうが、使える場合もあるだろう。
セミナーリストから作る
これは多少骨が折れるだろうが、自分の得意なことで無料のセミナーを実施、リストを作る、という手法がある。この場合、物売りではなくて、先生だったり、コンサルだったり、付加価値をつけることができるので、商談につながりやすいのはご存知の通り。
Googleアラートでキーワード登録をする
業界だとか、分野だとか、Googleアラート(https://www.google.co.jp/alerts)を活用するのは良い方法。たまに思ってもみない情報が届くことがある。
展示会に出展してリストを作る
これも多少予算が必要だが、自社ソリューションを展示会のようなところに出展し、来場者の名刺を集める、といったリスト作りのやり方もある。
電車の中吊りからリストを作る
私が若い頃はWeb ビジネスの草創期で、「URLを見たらアポ先だと思え」というような教育を受けた事もあった。まあ、他の手法に比べればアポ率はそこまで高くないだろうが。
私の経験上は、リストを外部から購入したことはあまりない。
借り物のリストでは本腰になれず、効果が出なかったからだ。まあ、これは時と場合によるのかもしれないし、本当に有効なリストというのも存在するのかもしれないから一概には言えないが、自分で作る力もつけておくべきだろう。
※最近こんなサービスがあるらしい。リスト作成に使える可能性はありそうだ。
全国の有力企業160万社のデータから最短5秒で自分だけのオリジナルリストを作成できる。完全無料、ログイン不要。CSVファイルが欲しければ、単価5円で500円から利用可能な 「FDS(FUMAデータサービス)」あり。
リストの精度が高ければ高いほど、テレアポの負担が減るのも確か。戦略的なリスト作りにも力を入れてみて欲しいと思う。以上、テレアポリストの作り方まとめでした。
(ご参考)
リストの作り方という意味では以下の本の第一章 新しい商機も参考になります。地域社会の団体でアクティブに活動するとか、商工会議所に参加する、とか幅広い視点で、商機づくり(見込みリスト作り)が解説されています。
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