営業本マニアックス

法人営業やテレアポなど、さまざまな営業のテーマに関する本を取り上げ、おすすめのタイトルをリストアップしてゆきます。

【レビュー】のび太でも売れます。酒井晃士

営業初心者におすすめの本12冊紹介中の一冊。

 

以前から書名や装丁など気になっていた本のび太でも売れます。副題はトップセールスが明かす世界一ゆるい営業術

 

NTTドコモのトップセールスと言う筆者酒井晃士さんの語るいまどきの営業論だ。

 酒井さんは世界No.2の営業レディーとして有名な和田裕美さんの愛弟子だと言う。

 

酒井さんのNTTドコモでの成績は素晴らしい。

 

・10人分の組織目標額5,000万円をたった1人で達成
・5期連続で目標額300%以上の達成率を実現
・2万人以上のグループ社員の中から20代で3度のビジネス表彰(社長賞)を受賞
・日本各地の営業拠点と連携し、プレゼン、折衝手法について指導、各拠点において昨年度比平均150%以上の売上向上を実現
・31歳で主査(係長)に昇進


ドラえもんののび太に自らをなぞらえ、巷のセールス本に見られるようなバリバリの営業マンじゃなくても営業で成果を出すことができるとしてそのあり方が語られている。

 

筆者は実際ありがちなセールスマン像に従うことをやめた時から営業成績が非常に伸びたのだそうだ。

P20

「必死にならず、よくある営業本に書かれていることの真逆をやればいいんだ」

 

 

要はお客さんとの関係づくりをどう行うのかというコミニケーションのあり方の問題なんだろうと思う(本文中でも顧客に寄り添うことの大切さなどに重点が置かれている。)。

 

良く言われていることだけど、今の時代、顧客がかなり情報を持っていることも多く、以前のように情報の非対称を生を逆手にバリバリ提案してゆくようなことが難しくなってきているので、著者のいうような営業の仕方の方がかえって好まれるということもあるのだろうと思う。

 

営業に苦手意識のある人、これから営業をやろうと言う人、等には一つの営業の方として参考になるのではないかなぁと思う。営業の人ではなくても、どうやって自分らしく少しづつでも成長してゆくか、というような視点を与えられる本だと思う。

 

*もちろんバリバリの営業をやっている会社では郷にいては郷にしたえでうまく立ち回ることも大切だとは思う。その時はそんな中でどう自分の個性を活かしていくか考える必要が出てくるだろう。

 

 

<今日の一文>

大切なのは素直に人間性を開示して、飾らずお客様とつながっていけるような自分をアピールすること。

 

のび太でも売れます目次

第1章 「のび太くん」でも自信を持つためには
第2章 嫌な営業の仕事と向き合うためには
第3章 お客さまといい関係を築くためには
第4章 コミュニケーション下手を克服するためには
第5章 自分なりにでも成長を目指すのなら
第6章 折れた心を回復させるためには